学習やスポーツをがんばる上で、“子どもの集中力を上げたい”と願う人は多いですよね。
でも、具体的な方法がはっきりとわからない…
多くの人が仕事に家事、育児に追われているので、気持ちのゆとりも時間のゆとりもなかなかないというのが実情ではないでしょうか。
ゆっくり子どもと向き合う時間がないことに罪悪感を感じてしまうこともありますよね。
時間がなくても大丈夫。
子どものためにできることはもちろんあります。
この記事では、
✔︎子どもの集中力を上げたい
✔︎簡単に集中力を高められる方法は?
を知りたい方に向けて、集中力がない子供が変わる!時間に追われるワーママでもできる、シンプルな働きかけのコツとおすすめおもちゃについて紹介しています。
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目次
1.集中力がない子供の土台を整える
こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。
子どもの集中力に影響する要因としては、栄養バランスのとれた食事のほか、十分な睡眠、運動、適切な環境がそろっている、など多くが関係しています。
前回の記事では、これらの要因のうち食事の面に焦点をあてアプローチしました。
集中力というと、人間の脳が大きく影響してくるので、摂り入れた栄養素の作用はやはり大きいんですよね。
今回は視点を変え、集中力を高めるのに最適な“環境を整えること”からアプローチしていきます。
モンテッソーリ教育の視点からみると、子どもは本来興味のあることにとことんハマる力を持っています。
これは好きだ!やってみたい!と思ったら、大人がストップの声をかけてもまだやり続けているもの。
子どもがハマっている対象が、大人から見たらなんてことはないものであっても、子どもはひたすらやっていることがありますよね。
自分なりにあれこれと考え、手を動かし…実験をしているようにも見えます。
考え事を深めているときはぼーっとしているように映るかもしれません。
でも、この時って、子どもはとっても集中力を発揮している時。
思考力や想像力がフル回転している時なんです。
ここでのポイントは、
ということ。
その繰り返しが、自分で考えて判断することへの基礎体力になっていくんですよね。
保育園時代からのママ友や小学校ママの話の中でよく聞くのが、
「集中してごはんを食べてほしいけど、スプーンでお皿をたたいたりして遊んでしまう」
「うちは恐竜の図鑑ばっかり見ていて、宿題をやらないから大変」
といった内容のもの。
子どもには生まれてから6歳頃の間に、ある特定のものに対して強い感受性を持ち、集中して、簡単に吸収してしまう「敏感期」と呼ばれる時期があります。
このことを知らない親からすると、子どもの行動は困ったものに映りますね。
でも、子どもは未知の世界を驚異的なスピードで吸収していますし、その物事にハマっているときは非常に集中している、と知っておくと、難解だった子どもの言動が少し理解できるのではないでしょうか。
2.集中力を培う3つの方法
つぎに、子どもの集中力を培う方法をみていきます。
忙しくても毎日続けられるシンプルさかどうか、ということが気になりますよね。
私も子どものためにはできる限りのことをやってあげたいけれど、24時間と時間は有限。
なので、毎日少しの時間で効果的だと言われることをやりたい。
そう考えています。
時間がないから子どもへ手をかけられていない、と嘆くより、子どもに対してやってあげられている、という実感を通して、ママ自身の自己肯定感を高めることもとても大切だと思っています。
2-1.やるタスクのみ目の前に置く
まず一つめは、やるタスクのみ目の前に置くということ。
子どもたちの身の回りには、今は楽しいことが山のようにありますね。
ゲームやテレビ、スマートフォンといった機器のほか、お菓子やジュース、楽しそうな音、美味しい匂いにまで子どもは敏感に反応してしまいます。
絵を描く、ものを作る、宿題をするなどのタスクを行う場合、子どもの気を削ぐこのようなものはいったん横に置いておいておきましょう。
タスクを行うときは、必要な用具のみ机に置きます。
そうすることで、子どもは目の前のことだけに集中できるんですよね。
我が家でも「今からワークタイムするよー」と私が言うと、やりたくない〜、後からする〜と子どもたちから返ってくる時がありますが、土日も少しだけおうちワークをすると決めているので、作業する場所を整え続けたら、最後にはサッと取りかかれるようになります。
2-2.時間を決める
集中力を培う二つめの方法は、時間を決める、ということ。
子ども自身がやりたい!と意欲的に取り組む場合はそれでいいんですが、小学生に上がると、あまり乗り気がしないことでもやらなきゃいけないことが増えてきます。
では、子どもはどれくらいの時間、集中して作業することができるものでしょうか。
あらかじめ、子どもが集中できる時間を知っておくと、このくらいの時間でいいんだとわかりますし、午前と午後、平日と週末、といったように時間帯を分散することもできますよね。
一般的に、時期ごとの集中できる時間は
【低学年】15分程度
【高学年】30分程度
と言われています。
(もちろん個人差はあります)
我が家の場合、保育園時代の子どもたちは30分以上お描きをしていたことがありますし、小学生になってからは、ワークシートなど学習する時間は5分、ひたすら折り紙を折る作業は1時間くらいしていたことがあります。
集中できる時間はあくまでも目安なので、その時々の状況により、とりあえず5分できればオッケー!
(小学生低学年でも5分できたら褒めに褒めます笑)
タイミングが良いときなら20分できたらすごいっ!のように柔軟に考えていくことも必要ですね。
2-3.習慣化する
最後のポイントは、習慣化する、ということ。
習慣化することは難しい、とよく言われますが、毎日絶対に続けなきゃ、とプレッシャーに思うと挫折しやすくなるかもしれません。
当然毎日する必要はないですし、金曜日だけ、週末だけ、と曜日を限定してもいいわけです。
実は、幼児期の子どもは、毎日同じ時間に同じことをするのが大好きなんですね。
理由は、
たとえば、保育園から帰ってから行うことを次のように予定します。
▶︎18時45分
夕食、おもちゃで遊ぶ
▶︎19時45分
お風呂
▶︎20時30分
歯磨き、絵本タイム、寝る準備
▶︎21時
就寝
毎日一定のスケジュールで動いていると、◯時だから◯◯の時間だよ、と声をかけると子どもも受け入れやすいんですね。
幼稚園や保育園でも、時間の感覚が出てくる年齢になってくると、教室に時計とともに1日の予定を書いたルーティンが貼ってあるのを見たことはないでしょうか。
また、おもちゃや道具を整理整頓するため、モノの名前を書いたシールが収納棚や収納ボックスに貼ってあるのを見たことはないでしょうか。
時間だけでなく、順序や場所などについても子どもは秩序を好みます。
土曜日の午前中にやること、日曜日の決まり、といったように何かにスムーズに取り組んでほしい時に、ぜひこの習慣づくりを意識してみてください。
3.遊びから集中力UP!おもちゃ選びのコツ
つぎに、乳幼児期から集中力を高めるのに効果的なおもちゃの特徴についてみていきます。
モンテッソーリ教育においては、親指、人差し指、中指の3本はとても重要視されていて、脳の発達に大きな影響力を持つ、と考えられています。
また、大きなブロックで遊べるようになったから、次はより小さなブロックを買おうとしなくても大丈夫。
同じおもちゃで発想を広げる工夫をするのも大事な学びです。
知育の視点からおもちゃを探すときには、指を使うことを意識して選んでみてくださいね。
具体的に指を使えるおもちゃを紹介しますので、どんなおもちゃを選べばいいか迷っている方はぜひ参考になさってください。
3-1.乳幼児向け
こちらは、指先のトレーニングができるブロック。
形や色の違いを認識でき、はめたり出したり、積んだり転がしたりすることで、繰り返し手先を動かすことができます。
こちらは、天然木製のパズル。
カラフルな色使いで見ているだけで楽しい気分になりますね。
ボードにはめて遊んだり、積み上げたり、好きな形を作ったり、発想次第で使い方は自在。
幼児から小学生まで遊べますし、大人も一緒に楽しめるのも嬉しいですね。
3-2.低学年向け
続いては、小学校低学年向けのおもちゃです。
こちらは定番の鍵盤ハーモニカ。
幼稚園や保育園で使われ始めますが、小学校でも使うことになるんですよね。
長い間活躍してくれるのが嬉しいポイントです。
子どもは歌が大好き。
指をたくさん動かしつつ、お気に入りの曲を自分で弾く楽しさを実感できますね。
こちらは、知育玩具として人気のLaQ(ラキュー)。
5歳頃から小学生まで長く遊べます。
色彩感覚、想像力、表現力、空間認識、集中力、数学的思考を鍛えることができ、左脳と右脳をバランスよく伸ばすことができると言われています。
国内外で高く評価されているので安心して使えるおもちゃですね。
我が家では、通っている学童で毎日遊んでいる様子。
思い思いの形を作って、友だちと一緒に遊べるのも楽しいですね。
今回は、「子どもの集中力を上げたい」「簡単に集中力を高められる方法は?」を知りたい方に向けて、時間に追われるワーママでもできる、シンプルな働きかけのコツとおすすめおもちゃについて書いてみました。
子どもの脳を発達させるおもちゃ選びのコツをまとめると、
✔︎簡単な遊びが出来たからといってすぐに難しい遊びに変えなくてもよい
ということ。
ぜひお気に入りのおもちゃを見つけて、ハマれる楽しい時間を作ってみてくださいね。
近年、日本でも注目を集めているモンテッソーリ教育について知りたい方はこちらの記事を。
子どもが自律し、粘り強く、やりたいことに意欲的に取り組む“非認知能力”を高めるポイントについて紹介していますので、あわせて参考になさってください。
ちょっと相談してみたい方は
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✔︎簡単な遊びが出来たからといってすぐに難しい遊びに変えなくてもよい