高野 七緒
栄養コンサルタント/子育てアドバイザー
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兵庫県生まれ。
2003年大阪大学人間科学部卒。
2005年京都大学大学院地球環境学舎修了。
(地球環境学修士)
大学院在学中、独Bifa Umweltinstitut GmbH にてインターン。
2005年より地方公務員として14年間勤務後、2018年退職。
2019年女子栄養大学社会人コース修了後、フリーの道へ。
年子の男の子2人と夫の4人家族。
当サイトにお越しいただき、誠にありがとうございます。
このサイトの記事をみていただくと、私が前向きに、生き生きとして、大好きな料理に向き合っている印象を受けるかもしれません。
しかし。
実際は真逆です。
学生時代から料理が好きじゃないから苦手、女性なのに〜という目線を意識しすぎて超絶コンプレックスを持って生きてきました。
そんな私が、結婚し、出産。
料理と毎日向き合うことにならざるを得ない日々が始まりました。
長くなりますが、
悩める方のほんの少しの光になればいいなという期待をこめて、私のストーリーを置いておきます。
▶泣きながらごはんを作っていたドン底時代 -1-
大学院を卒業後、地方公務員として14年間働いていました。
企画立案、人事・採用、広報、啓発、医療、総務など、様々な部署を経験しました。
仕事は終電帰りもあったりで非常に忙しい時期もあったんですが、それだけやりがいを実感できていました。
結婚後、夫との家事の分担は自然と9:1になり、私がメインで家事を担う習慣ができていきました。
私の方が遅く帰る日も、その時間からご飯を作り始める日々。
夫は特に料理はせず、夜ご飯が出来るのを待っていました。
「なんでこんなに帰宅が遅いのか」
「どんな仕事をしてるのか」
「早く帰らせてもらったらいいのでは」
夫婦喧嘩が続く中でもご飯は作らないといけない重圧感に、涙がフライパンに落ちていく光景は今でも脳裏に焼きついています。
大事な仕事を任せてもらっていたので、それをやり切りたいという責任感と、帰宅が遅くなってもご飯作りが待っている負担感の狭間で心を病んでいきます。
これが「泣きながら料理していたドン底時代」の一つめです。
▶泣きながらごはんを作っていたドン底時代 -2-
続いて、長男が1歳7ヶ月の時に、次男を出産しました。
長男の育休中に出産したので、それに引き続いて次男の育休が始まった形となります。
次男の離乳食が始まると、長男の幼児食づくりと大人用のご飯づくりが平行し、3パターンのご飯づくりに。文字どおり、子どもの世話をしながら、キッチンと往復するだけで1日が飛んでいきました。
野菜一つとっても、長男用には細かく刻んで、次男用にはペースト状に。
離乳食の食材管理をしつつ、栄養バランスを考えて。
大人用には、少し力を抜きつつも献立ルーティンをまわす生活。
(夫は買ってきたお弁当・惣菜は好まない)
本当に、本当に苦しかった..
そして、次男も当たり前のように、離乳食の洗礼ともいえる“作っても食べてくれない”問題が降りかかってきます。
口に入れても吐き出される。
床に投げられる。
泣き叫ばれる。
「なんで食べてくれないの?」
「私、何やってるんだろう..」
毎日毎日ご飯づくりの沼に溺れそうになりながら、そんな言葉が、頭の中をぐるぐる回っていました。
かたや、長男は魔の2歳と言われるイヤイヤ期。
床に紙を敷いてもほぼ効果を発揮しないほど、テーブルのまわりは食べ散らかしたご飯が飛んでいました。
子どもたちの対応を最優先していたので、自分がお昼ご飯を食べるタイミングがないまま、夕方6時、ダイニングテーブルに座って、ただただ、涙が止まらなくなった日もあります。
来る日も来る日もご飯。ご飯。ご飯。
片づけ。片づけ。片づけ。
めいっぱいやっているのにうまくいかない育児。
溜まっていく一方の家事。
荒れていく部屋。
でも、私ががんばらないといけないー
そうやって自分ですべてを背負い、心も身体も削れていきました。
これが「泣きながら料理していたドン底時代」の二つめです。
▶泣きながらごはんを作っていたドン底時代 -3-
次男が1歳2ヶ月のときに、育休から復帰し時短勤務が始まりました。
毎日がさらに“戦場”になりました。
朝、乳幼児2人を保育園に連れていくまでなんと大変なことか。
夕方、お迎えから寝かしつけまで、なぜこんなにまで工程が進まないのか。
自営業の夫が仕事を終えるのは20時30分。帰宅は21時。
夫の力を借りようと待っていては家事も育児も進まないので必然的にワンオペになります。
早く寝かせたいのに遅くなってしまう。
この時点でまた罪悪感が大きくなります。
また、時短勤務をしているのにもかかわらず、個人に仕事が付いていたことがあり、19時30分頃まで残業となる時もありました。
(これは職場の体制がおかしい)
そうすると、子どもたちのお迎えは最終の20時に(延長利用)。
20時半からご飯をぱぱっと作りつつ、『泣く・ぐずる・散らかす・かまって』を受け流しながら、お風呂、はみがき、寝かしつけとなります。
やっと布団に入れた時刻が23時。
子どもたちを寝かしつけながら「こんな生活を続けていてはいけない」と、悔し涙があふれる景色もずっと脳裏に焼きついています。
これが「泣きながら料理していたドン底時代」の三つめです。
▶身体は、正直でした
ひたすら時間に追われる生活と、強いストレスにより、よく下痢になっていました。
そしてある日、血便が出ました。
それでも病院に行く時間がなくて、「もう少し様子をみよう」と自分に言い聞かせながら、闘いの日を繰り返していました。
子どもたちが寝た後、静かなリビングで、涙があふれてきて止まらなくなることもありました。
あ、これはおかしいな。
少し理性が残っていたおかげで、その時の状況を『おかしい』と認識することができました。
心療内科にかかると、鬱になる前の状態でした。
これは何とかしないといけない。
このままの生活を続けていては絶対にだめだ。
夜、寝かしつけをしながら天井を見上げては涙があふれる日々。
絶対に絶対に、絶対に、この生活を変える。
そう心に誓いました。
(のちに大腸の内視鏡検査を受けて投薬により血便は治りました)
▶料理に、強いコンプレックスがありました
『女性は料理ができて当たり前』
『女性は料理が好き』
古くからの価値観や考え方がいまだにあるかと思います。
それに当てはまらない女性たちにとっては本当に苦しむ言葉になりますよね。
私は学生時代や一人暮らしをしていた時、気分転換ぐらいには料理をしてきましたが、“毎日やるもの、やらないといけないもの”という重圧が押し寄せてくると、ただただ苦痛でしかなかった。
当時は、自分の手でおいしいご飯を作って食べたいという欲求よりも、その時間を別のことに使いたい。大好きな読書に費やしたい。
そんな気持ちの方が上回っていました。
だから、毎日毎日気が向かないことをやることが義務になると、精神的に追い詰められていくわけです。
そんな状況のなか、子どもを持ったので、毎日離乳食・幼児食を作る、ご飯づくりがずっと続く、ということが恐ろしくてたまりませんでした。
なんの知識もないまま、子どもたちが成長する源を作り続けることが、逃れられない錘をひきずっているようで不安でしかなかったんですよね。
そのくせ、
『子どもには栄養バランスを考えて食べさせたい』
という気持ちは、人一倍強かったんです。
この矛盾、ひどすぎますよね。
では、どうしたら自信を持てるようになるか。
料理は好きでも得意でもないけれど、子どもたちに胸を張ってご飯を出すためにはなにをすればいいか。
自分へのこの問いを、1年くらい持ち続けていました。
同時に、「働き方を変えたい」という強い気持ちが出てきたので、それらが大きなうねりとなってライフスタイルを変える決断に至りました。
▶学び直して、得たこと・気づいたこと
公務員を退職後、新たに大学の通信教育などで食や栄養学に関する学びを重ねました。
合わせて、子どもの発達についての民間資格を取得しました。
この“学び直し”が、私の中で大きな軸を作ってくれたんです。
迷うなか、方向性や信念を持てるようになると、人ってものすごい意欲や原動力が湧き上がってくること、ありますよね。
料理にも子育てにも全く自信がなかった私ですが、栄養素の動きや献立の設計の仕方、また子どもの成長の全体像を俯瞰して見ることができたのは、本当に本当に意義深いことでした。
はじめて「これで大丈夫」と思えました。
もうご飯づくりに迷って泣くことはないし、子どもの才能を自信をもって引き出してあげられる。
料理に強い強いコンプレックスがあったからこそ、
離乳食や幼児食に悩み、しんどさを抱えているママの気持ちが、痛いほどわかります。
だから私は、
「レシピに頼らなくていい」
「名もなき料理ができるのが一番つよい」
「設計された1品手作りで、子どもの身体と脳は育つ」
この考え方を伝えたいと思うようになりました。
▶今の私は
今も基本はワンオペ育児なので、相変わらず毎日はバタバタです。
それでも、苦しかった頃の私からは想像できないくらい、自信をもって料理も子育てもできています。
程度がよほど強かったためか、料理コンプレックスは今も消えていません。
(少し薄くはなりましたが)
が、しかーし!
作るご飯がめちゃくちゃ子どもたちに“効く”、ということには自信しかない状態です。
これは、料理が得意とは思えないけれど、
栄養学のツボを押さえて料理ができることに自信がある、という意味です。
少し不思議な感覚ですね。
コンプレックスを持ちながらも、同時に自信が持てるという。
そして、なにより嬉しいのが、
子どもたちの身体と心は、食べたもので育っていると実感できること。
『食べたもので身体は作られる』とはよく言いますが、本当にそうだと痛感します。
細かく挙げると、
✔︎身体は引き締まっていて余計な脂肪がついていない
✔︎脚の筋肉がカモシカのようにかっちりしている
(運動系の習い事は週1の水泳のみ)
✔︎物事に前向きに取り組める
✔︎とにかく集中力が高い
✔︎読書が大好き
✔︎細かな作業が得意
✔︎小さな成功体験を積み重ねている
✔︎才能の芽が伸びてきている
など。
最近の出来事でいうと、
✔︎一番下のクラスから通塾を始めたが、中学入試で関西の難関校に合格した
✔︎習い事の水泳が『個人メドレーコース』から『選手コース』に合格した
もちろん、子ども自身が生まれながらに持つ資質や性格の影響、本人の努力の結果があるかもしれません。
でも、その資質や性格だって、食べるものの影響を受けるんです。
だから、すべて食べ物のおかげだ、とは言えなくても、
食べた物の影響は相当に大きい、と言えるのではないかと思っています。
☆
子どもを育てながら、仕事や家事、介護に向き合う毎日はとてもとても大変だと思います。
情報過多の時代、自分が頼っていいと思える方法論や、自分を支えてくれる・守ってくれる武器(スキルや軸)がないと、本当に消耗しますよね。
過去、私には泣きながらご飯を作っていた経験があるからこそ、
今、同じように苦しんでいるあなたに、心から言えます。
一人で抱え込まないでください。
あなたは、もう十分に頑張っています。
子どもにとってはもちろん、家族にとっても“太陽”である母、という存在。
大切なのは、ママ自身が笑顔でいられることです。
私は、このサイトを通して、また私のサービスを通して、あなたに全力で寄り添いたいと思っています。
今しかない、子どもの大切な成長を心に刻みながら、自信を持って歩んでいけますように。
【メディア】
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【資格】
女子栄養大学食生活指導士2級
食育栄養コンサルタント
スープソムリエ
ファスティングコンサルタント
モンテッソーリトレーナー
キャリアカウンセラー
【好きな言葉】
「日日是好日」
「繊細かつ大胆に」
「天(運)は準備ある心に味方する」
