離乳食初期。
お粥と野菜に慣れてきたら、次はたんぱく質にトライする時期を迎えます。
でも、たんぱく質と一口にいってもその種類は膨大なもの。
この記事では、
✔︎一体、何から始めて、どれくらいあげればいいのかわからない
✔︎何gがどれくらいの量がわからない
といった悩みを持つ方に向けて、1日に摂っていいたんぱく質の量を月齢別に写真で把握しながら、摂り方のポイントについて解説しています。
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目次
1.たんぱく質1日量のルール
こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。
大手サイトを見ると、食材を列挙しながら何gという数量を書いてるところは多いと思います。
私自身、離乳食を作っていた当時、グラムの量をすぐには理解できず、自分が作っている量が正しいのかどうか、とても不安を感じていました。
料理を仕事にされている方や料理好きな方などであれば、抵抗なくグラムを認識できるかと思いますが、それまであまり料理に興味がなかった方、離乳食作りに直面して初めてグラムと向き合うことになった方など、料理から縁遠かった場合には急に把握することは難しいと思います。
この記事では、代表的なたんぱく質を取り上げ、離乳食初期から完了期までの1日に摂っていい量を写真で示しています。
食材を使うときのルールですが、
✔︎1食に2種類使うなら写真から2つピックアップして、それぞれ半量に
という考え方になります。
赤ちゃんの内臓はまだまだ未熟であるため、たんぱく質を消化吸収できる能力も発達途中。
なので、早く体を大きく強くしたいと思って、定められている基準値を超えて与えてしまうと負担がかかることになりますので、十分に注意してくださいね。
たんぱく質も他の食材と同じように、初めて挑戦する食材は“午前中に1さじから”、数日同じ食材を試してみて特に影響がなかったら新たな食材に挑戦する、というルールは変わりません。
このルールに基づき、食べられる食材を増やしていくことを前提にした上で、以下に示す量を把握してください。
初めての食材をいきなり2〜3種類試すことがないようにしてくださいね。
2.初期のたんぱく質1日量
(1食あたりの各食材の上限量)
初期に食べられるたんぱく質をいくつかピックアップしたものが上の写真です。
十分にすりつぶし、お湯やお粥でなめらかにした状態で与えます。
1日1回食の時期なので、新たな食材に一つ一つ慣れてゴックンする練習がメインですね。
初めは1さじ、その後も少量ずつ、食材に慣れることからスタートします。
進むペースは赤ちゃんによって本当に様々。
なので、“慌てず、焦らず、比較せず”にいきましょう。
上の写真のほか、初期に食べられるたんぱく質は色々あります。
写真の食材の量を目安に、少しずつ進めてください。
3.中期のたんぱく質1日量
(1食あたりの各食材の上限量)
続いて、中期頃に食べられるたんぱく質の食材例が上の写真です。
舌でつぶせるにまで柔らかくして与えます。
1日2回食に移る時期で、下の写真のように、
午前:プレーンヨーグルト(そのまま与えてOK)
午後:鮭
の量をお粥や野菜と一緒に与える、ということになります。
写真の鮭やたいは刺身なので骨の心配がいりませんが、切り身を使う場合は、十分に骨を取り除いてからあげてくださいね。
4.後期のたんぱく質1日量
(1食あたりの各食材の上限量)
続いて、後期頃に食べられるたんぱく質の食材例が上の写真です。
歯茎でつぶせる固さにまで柔らかくして与えます。
1日3回食に移る時期で、下の写真のように、
朝食:卵
昼食:鶏むね肉
夕食:豆腐
の量をお粥や野菜と一緒に与える、ということになります。
3回食になると、だいぶ多くの種類の食材を食べられるようになってきます。
大人と一緒の回数、調理することになるので、大人用で使うたんぱく質をほんの少し取り分けておくと手間が省けますね。
5.完了期のたんぱく質1日量
(1食あたりの各食材の上限量)
続いて、完了期のたんぱく質の1日量です。
写真は後期と同じ食材を用いてますが、各食材ともに少しずつ量が増えるだけです。完了期になったからといって、もっといっぱい食べなきゃ!と思わなくても大丈夫。
その日の体調や気分、環境によって、食べる食べないがあったり、好き嫌いも出てきます。
食材の選び方は後期の時と同じ。
1日3回食なので、
朝食:納豆
昼食:しらす丼
夕食:豚ひき肉でチャーハン
のように使えばOKです。
買い物の状況によっては、同じたんぱく質が2日続くこともあると思いますが、数日〜1週間で色んな食材を食べられていたら、栄養バランスとしては問題ないので、肩の力を抜いて進んでいきましょう。
6.離乳食の量がわからない時は標準量でイメージしよう
これまで離乳食の各時期において、たんぱく質の1日の摂取量をみてきましたが、続いてはたんぱく質以外の栄養素を含めた1食の標準量をみてみます。
我が子が食べている離乳食の量が気になる人は多いと思いますが、個人差が大きく関係するため、必要量は赤ちゃんによって異なるんですね。
そうはわかってはいても、標準としての目安は知っておきたい!という方に向けてわかりやすく写真にしてみました。
なお、初期から完了期までの写真については、おかゆもおかずも同じサイズ(直径10.5cm)の子ども茶碗を使っています。
6-1.初期(生後6ヶ月)の1食あたりの標準量
離乳食を開始した時は、新しい食材を1日目は1さじから、2日目は2さじ、3日目は3さじ‥と少しずつ増やしていきますよね。
そうして進めていくと、数週間後にはそこそこの量をゴックンできるようになっていると思います。
先にも書きましたが、進み具合は人ぞれぞれであることを前提にした上で、離乳食を始めてひと月経った頃の1食あたりの標準量は次のとおりとなります。
・おかず大さじ3(40g程度)
上のサンプル写真のおかずはトマトのみのペーストです。
開始して2ヶ月目にはたんぱく質も進めていくので、ここに豆腐やしらす干しなど、初期に食べられるたんぱく質を合わせて30〜40gのおかずにするイメージですね。
6-2.中期(生後8ヶ月)の1食あたりの標準量
中期後半の標準量は次のとおり。
・おかず大さじ5(60−80g程度)
おかずには、トマト、ブロッコリー、大根、豆腐を使用し、だし汁で煮て、とろみをつけました。
野菜とたんぱく質を一緒にとれるので、1皿ものは便利ですね。
中期は、食べられる食材が増える上、毎日2回作り続けるのもしんどくなってくる時期。
おかずをいくつか用意しなくても、サンプル写真のようなおかずで十分です。
6-3.後期の1食あたりの標準量
離乳食後期の標準量は次のとおり。
・おかず90−100g程度
サンプル写真では、野菜は中期と同じものを、たんぱく質は卵を使用しました。
後期の特徴といえば“手づかみ食べ”。
卵が食べられるようになったら、色んな食材を混ぜ込んだオムレツは栄養満点の一品になりますよね。
おやきやパンケーキなどの手づかみメニューでも、サンプル写真で目安量を把握してみてください。
6-4.完了期の1食あたりの標準量
完了期の標準量は次のとおりです。
・おかず120g程度
野菜はこれまでのサンプルと同じものを、たんぱく質は牛肉を使っています。
だし汁で煮て醤油を少量たらし、とろみをつけました。
我が家の次男はよく食べる方だったので、1歳頃はこれらよりもやや多めの量を食べていました。
身長より、体重の増加の方が大きかったので、太りすぎていないか常に心配していましたが、そこは成長曲線を見て確認。
大幅に上下した曲線を描いていなければ大丈夫なので、時々母子手帳でチェックしてみてくださいね。
6-5.市販のベビーフードを参考に
離乳食の標準量を確認するのに役に立つのが、市販のベビーフードです。
ごはん入りのもの、おかずだけのもの、ごはんとおかずがセットになったもの、と色んな種類がありますね。
ここでは、参考に中期の1食の量と、完了期の1食の量を比較してみました。
※直径12cmの大人茶碗を使っています。
<中期の1食の目安>
リゾットなのでごはん入りとなります。
1食80gとなるので、食欲のある場合だと1パックでは足りないかもしれないですね。
そんな時は7倍がゆだけを作ってベビーフードを混ぜ混ぜ。
野菜もたんぱく質も同時にとれるので、ベビーフードをうまく活用していきましょう。
<完了期の1食の目安>
サンプルのベビーフードはおかずだけなので、ごはんを用意しどんぶりにしました。
この2つの写真を比べてみると、中期から完了期までの標準量の変化がわかりますよね。
10ヶ月ほどの期間をかけて、食べられる量がこれくらい増えていたら大丈夫、ということ。
赤ちゃん自身のペースでゆったり向き合えばいいので、イメージとして持っておくといいかもしれません。
7.【注意】量にとらわれすぎない
今回写真で示したものは、その月齢で食べられるたんぱく質の1食あたりの上限量と、1食あたりの離乳食標準量になります。
もちろん、毎食この量を摂る必要はありません。
あくまでも目安として参考にしてもらえればと思います。
大人もそうですが、赤ちゃんもにも食べられる量には個人差がありますし、発達の度合いもそれぞれ。
栄養素の吸収力だって体調や状況により大きく変わってきます。
たんぱく質の1日量も、1食あたりの離乳食標準量も、わかりやすくグラム表記で写真にしてみましたが、各家庭で毎回計る必要はありません。
おおよそ、で大丈夫。
私の場合、大さじ小さじや計量カップは以前から持っていましたが、栄養関連の仕事に転身してから計量器を買ったほどです。
計量器は食材などを計る分には便利ですが、計量したからといって美味しい料理ができるとは限りません。
そのほか諸々の条件が重なり合うことが必要ですよね。
神経質になりすぎると、ママも赤ちゃんもしんどくなってしまうので、おおらかな気持ちで向き合う方が大事かもしれません。
離乳食を作れないほどママが疲れているときは、ためらうことなくベビーフードを活用していきましょう。
今回は、離乳食のたんぱく質について、「一体、何から始めて、どれくらいあげればいいのかわからない」「何gがどれくらいの量がわからない」といった悩みも持つ方に向けて、1日に摂っていいたんぱく質の量を月齢別に写真で把握するとともに、1食あたりの離乳食標準量についても解説してみました。
目で見ておけば、イメージとして理解できますし、忘れにくくなります。
少しでも悩みが解決できて、ご自身のペースで進めるよう願っています。
離乳食の目的や全体像について前もって理解しておくと不安が和らぎますよね。
こちらのページから離乳食の各時期の特徴についても、ぜひご確認ください。
(参考)
小学館 HugKum「離乳食」
和光堂わこちゃんカフェ「離乳期情報」
たまひよ「きほんの離乳食」
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