離乳食の基本中の基本であるお粥。
初期から完了期までほぼ毎日作ることになるので、ママにとっては簡単に、かつ効率よく作れる方法を身につけたいですよね。
お粥の作り方は色々ありますが、この記事では、
✔︎鍋を使ったお粥の作り方を知りたい
✔︎鍋を使ってお粥を作るメリットを知りたい
といった方に向けて、鍋で作る場合の月齢別お粥の作り方と注意点について紹介しています。
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1.小鍋とマッシャーを用意する
こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。
離乳食作りは生後5ヶ月頃から1歳半頃まで約1年続くもの。
離乳食初期は与える回数は1日1回ですが、初期の後半から1日2回に、後期(生後9ヶ月)からは1日3回になり、作る回数が増えていきます。
なので、大人の食事を作る調理器具以外に、離乳食専用のものとして小鍋を用意した方が断然便利。
離乳食を作る時間なのに、大人の食事で使った後の調理器具が洗えていないと、気分が下がる上に余計に時間がかかってしまいます。
1回食のときはそれほど洗う時間はかからなくても、1日3回食ともなってくると、大人の食事も作るので、調理器具を使っては洗い使っては洗い、の繰り返し。
小さな作業でも重なってくると、しんどくなってくるんですよね。
小鍋に適したサイズは直径15cm程度。
お味噌汁を作るのにちょうどいいサイズのものです。
通常の固さのご飯をどろどろのお粥にまでつぶす道具が必要になりますが、これはポテトサラダを作るときにじゃがいもをつぶすマッシャーが便利。
ご飯にあたる面積が大きく、力も入りやすいので、多めのご飯でもラクラクお粥にすることができます。
2.月齢別の作り方
離乳食のお粥を、お米から炊くか、ご飯から作るのかも初めは気になるところですよね。
それぞれ場合でお粥を作るのにかかる時間は次のとおり。
<お米から炊く場合>
吸水に30分以上、火にかけてからは初期で50分以上、中〜後期で40分以上
<ご飯から作る場合>
火にかけてから10分程度
これだけ時間に差があるので、私は“ご飯から作る”の一択でした。
慌ただしい生活の中では、特に問題がなければ“とにかく時短で”できることが助かります。
ここでは、時短でできる“ご飯から作る”視点から、月齢別のお粥の作り方を解説します。
◾︎初期(生後5〜6ヶ月)
ゴックンと飲み込む練習をする時期。
お粥は10倍粥。
ご飯:水=1:5の割合で小鍋に入れて火にかけ、ドロドロの状態になるまでマッシャーでつぶしましょう。
◾︎中期(生後7〜8ヶ月)
モグモグと舌や歯ぐきでつぶす練習をする時期。
お粥は7倍粥。
ご飯:水=1:3の割合で小鍋に入れて火にかけ、モタッとする状態になるまでマッシャーでつぶしましょう。
◾︎後期(生後9〜11ヶ月)
歯ぐきでつぶしながらカミカミして食べる練習をする時期。
お粥は5倍粥。
ご飯:水=1:2の割合で小鍋に入れて火にかけ、ベタッとする状態になるよう軽くマッシャーでつぶしましょう。
◾︎完了期(生後12〜18ヶ月)
歯ぐきでつぶしたり噛んだりしてパクパク食べられるようになる時期。
ご飯は軟飯。
ご飯:水=1:0.5〜1の割合で小鍋に入れて火にかけ、ご飯が水分を含んで柔らかくなるように加熱しましょう。
先程おススメした直径15cm程度の小鍋で1回に作ることができる目安量ですが、
初期の1回食のとき:1週間分
中期の2回食のとき:3〜4日分
後期の3回食のとき:2〜3日分
完了期の3回食のとき:1〜1.5日分
となります。
(※食べる量は赤ちゃんによって個人差があります)
完了期の軟飯は、炊飯器の通常モードで炊いたご飯より、水分が多く柔らかい状態のもの。
大人のご飯として食べても大丈夫!という場合は、完了期には、小鍋で調理するよりも大人の分と一緒に炊飯器で軟飯を作った方が手間が減るかもしれません。
3.小分けして冷凍する
少ない量のお粥を毎食作るのは大変。
少しでも効率的に作っていきたいですよね。
離乳食の基本であるお粥はもっとも使う頻度が高いもの。
時間に余裕がある時にまとめて作って冷凍しておくのが、やはり便利なんですよね。
次に、まとめて作ったお粥を冷凍する際のポイントを3つ挙げておきます。
◾︎ポイント①1回分ずつ分ける
お粥が必要な時にすぐに1食ずつ使えるように、小分けにしておきます。100円ショップでも色んなグッズがありますが、簡単に小分けにできるのが「製氷器」。
少ない量ずつを冷凍できるので、赤ちゃんの食欲によって使う量を調節できるのが嬉しいですね。
◾︎ポイント②密閉する
100円ショップの製氷器で蓋がついているものはありますが、びっちりと密閉できないことも。密閉の程度が弱いと空気に触れてしまい痛んでしまうことになります。
なので、ジッパーのついたフリーザーバッグを利用したり、ラップをなるべく密着させるように包んだり、空気に触れさせない工夫が必要になります。
◾︎ポイント③早いめに使い切る
手作りしたお粥には当然保存料は入っていないので、劣化しないうちに使い切るのがポイント。目安は1週間以内に。
私の場合、まだ大丈夫だと思っていると、霜が付いていることに気づき、やむなく捨ててしまったことが多々あります。
時間をさいて作ったのにもったいない‥
絶対に1週間は大丈夫、ではなく、家庭により冷凍庫の中身や開閉頻度などは異なるので、ぜひ美味しいうちに使ってください。
4.解凍・加熱してから与える
最後に、冷凍したお粥を使う時の「解凍」→「加熱」についてです。
解凍方法にも色んな種類がありますが、食品が痛んでしまう温度帯をすばやく抜ける必要性を考慮すると、
・少しの熱湯を沸かした小鍋に、凍ったままのお粥を入れて直接加熱する
・電子レンジで一気に加熱する
のが一番速いと思います。
次に、鍋と電子レンジでの2つの加熱方法を見ていきましょう。
◾︎鍋で加熱する
熱によって食中毒菌が死滅するラインは、
・細菌性(O-157、サルモネラ菌など)
75℃で1分以上加熱する
・ウイルス性(ノロウイルスなど)
85℃で1分以上加熱する
というもの。
要は、高い温度で十分に加熱しましょう、ということですね。
◾︎電子レンジで加熱する
電子レンジで加熱する時は、加熱ムラがなく全体に火が通っているかをチェックするのがポイントになります。
加熱ムラをなくすために、途中でお粥をかき混ぜながらチンしてください。
そして加熱後に赤ちゃんに与える時には、人肌程度まで温度が下がっているかどうかの確認も重要です。
思っている以上に熱くなっているので、やけどをしないようにしてくださいね。
今回は、離乳食初期から完了期までお世話になるお粥について、「鍋を使ったお粥の作り方を知りたい」「鍋を使ってお粥を作るメリットを知りたい」といった方に向けて、鍋で作る場合の月齢別お粥の作り方とその注意点について書いてみました。
初めてお粥を作る時や、だんだんとその柔らかさを変えていく過程では、自分が作っている方法は合っているのか、もっと効率的な方法はないのかなど、気になることは多いですよね。
ママにとって負担がない方法で、安心してお粥作りを進められることを願っています。
(参考)
・厚生労働省『家庭でできる食中毒予防の6つのポイント』
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