大人ご飯の作り置きはよく聞くけど、子どもご飯の作り置きって何を作ればいいの?
大人の作り置きとはどう違うんだろう。
と、感じたことはないでしょうか。
でも、子ども用だからといって、何も特別なことはしなくていいんですよね。
大人も一緒に食べられるレシピで、シンプルに調理すれば大丈夫です。
この記事では、
✔︎幼児食の作り置きにはなにを作ればいいの?
✔︎できるだけ簡単に子どものご飯を整えたい
✔︎たくさんの種類を作り置きするのは無理
といった方に向けて、簡単な作り置きで毎日の献立に最大限活用する極意について紹介しています。
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目次
1.自分に合う作り置きのスタイルを見つける極意
こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。
今回のテーマは、子どもご飯の作り置き。
離乳食に続いて、5-6歳頃までは幼児食が続きます。
効率よく食事を用意する方法としての“作り置き”は一度は目にしたことがありますよね。
「作り置き」のワードで検索すると、実に多くのコツやレシピがあることがわかります。
私も育休から復帰する前の半年間は、離乳食、幼児食、大人食の3パターンを同時に作る練習をしていました。
何の準備もなしに復帰しては到底3パターンを作れないことはわかっていたので、その不安をやわらげるためにも必死だったんですね。
昼食と夕食をそれぞれ3パターン作る特訓をする過程では、家族が食べるものがそれぞれ違うってこんなに大変なんだ‥と泣きたい気持ちと毎日戦っていました。
作り置きの本を見るといろんな方法がありますよね。
主菜だけ作り置きするもの、副菜だけ作るもの、1週間分の主菜副菜を10品以上まとめて作るもの。
私も作り置き本と格闘しながら、いろんなパターンを実践してきました。
その中で見つけたのが自分と家族の作り置きへの相性です。
試行錯誤を繰り返す中で、自分に合うやり方を見つけるって大切ですよね。
そうでないと、いつまでもレシピ検索に振り回されてしまうことになると感じています。
上で挙げた着眼点を参考に、あなたのご家庭に合う作り置きの秘訣をぜひ考えてみてください。
2.【食材別】幼児食の簡単アレンジレシピ
続いて、食材別に幼児食の作り置きパターン例をみていきます。
我が家の好みに合う作り置きとしては、
●アレンジできる調理済のものと半調理のものを手持ちする方が便利
●冷凍の作り置きをたくさん作るより、日々短時間で品数を作る方がよい
といったもの。
今回はこの視点をもとに、アレンジレシピをご紹介しています。
冷凍派さんにも、当日調理派さんにとってもヒントになれば嬉しいです。
2-1.肉レシピ
一番作りやすくてアレンジもしやすいのが肉料理。
子どもの好きなメニューを取り入れて、食べたい意欲を高めていきましょう。
◾️ハンバーグ・ミートボール
子どもも大好きなメニュー、ハンバーグ。
野菜も練り込めるのが嬉しいですよね。
たねを作る時には一気に作って焼いておけば、翌日、翌々日と、アレンジするだけで簡単に主菜が完成します。
こちらの記事では、最小限の材料でできるハンバーグのソースレシピを3つ紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
◾️具沢山そぼろ
肉料理の2つ目は具沢山のそぼろです。
作り置きでも定番のメニューとしてよく目にしますね。
そぼろであれば、冷蔵庫に余ってしまった野菜を投入しても、ガッツリ野菜を入れても美味しく食べられるのではないでしょうか。
今回作ったそぼろは次のとおり。
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(材料)
牛ミンチ、豚ミンチ、玉ねぎ、ほうれん草、しめじ
(作り方)
1.フライパンに油を熱し、ミンチ、玉ねぎを炒める。
2.下処理をしたほうれん草としめじを粗みじん切りにし、1に加えて塩麹で味を整える。
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そぼろ自体の味を薄めにしておくことで、アレンジする時に柔軟にいろんな味に変えることができます。
▶︎アレンジ1:オムレツ
卵3つを使いコンソメで調味しました。
野菜たっぷりのオムレツは子どもも大好きな一品ですよね。
▶︎アレンジ2:まぜごはん
カレーパウダーと醤油で調味し、小ねぎを散らしました。
カレー風味で食が進みます。
▶︎アレンジ3:野菜炒め
たっぷりのもやしとフライパンで炒め合わせます。
白だしで調味していますが、味噌でも◯。
もやしのシャキシャキ感を残すには、短時間で加熱してください。
▶︎アレンジ4:湯豆腐にかける
そぼろにとろみをつけて、湯豆腐や揚げ出し豆腐にかけても美味しいですね。
2-2.魚レシピ
続いては、魚レシピです。
魚の下ごしらえが苦手な人も、缶詰や刺身を使えば、直接魚を触ることもなく、骨とりの心配もないので便利ですね。
◾️鮭と豆腐のハンバーグ
魚料理でもやはりハンバーグやおやきといったように、丸めて成形したものは冷凍がしやすいですよね。
食べる時もレンチンでよいレシピをいくつか持っておくと本当に助かります。
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(材料)
鮭缶(水煮・正味110g)、木綿豆腐210g、卵1個、小ねぎ30g程度、小麦粉大さじ5
(作り方)
1.ボウルに材料をすべて入れて混ぜ合わせる。
2.フライパンに油を熱し、1を適度な大きさに丸めて両面をしっかり焼く。
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鮭缶は汁ごと使い、溶け出た栄養素もしっかり活用。
特に調味はしていませんが、鮭のうま味が効いていて十分に美味しいんですよね。
味噌や醤油を少量練り込んでもいいですし、食べる時にお好みでポン酢をつけても◯。
鮭の骨も一緒に混ぜ込みますが、食感としては全く気にならず、カルシウムがしっかり摂れる嬉しい一品です。
▶︎アレンジ1:チーズバーグ
耐熱皿に入れ、とろけるチーズを乗せてトースターで焼き色がつくまで焼きます。
▶︎アレンジ2:野菜のあんかけバーグ
お好きな野菜をだし汁で煮て、とろみをつけてかけたらほっこりできる一品になります。
◾️刺身
成長期の子どもにとって“鉄”は最重要の栄養素の一つ。
レバーや赤身の肉とともに、赤魚であるマグロやカツオ、イワシなどは積極的にとっていきたい食品です。
お刺身であれば食べやすい大きさにカットするだけでOK。
忙しい時でも助かりますよね。
食べやすいように、今回はマグロをごま油と白だしで薄く調味しています。
生臭さが抑えられてきっとモリモリ食べてくれるはずです。
余った刺身は、例えば“ごま油+酢のマリネ液”に浸して冷蔵庫で2日程度保存できます。
刺身を漬けて保存する方法についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
幼児食向けに使う際には必ず加熱調理でアレンジしてくださいね。
▶︎アレンジ1:スープ
昆布でだしをとっただし汁(難しい場合は白だしでOK)に白ねぎ、にら、まぐろを入れて加熱し、白だし、ごま油で調味しています。
凝った味つけをしなくても、魚のうま味が出てじんわり心に沁みる一品となります。
▶︎アレンジ2:チャーハン
いつもはお肉がメインのチャーハンにもぜひ魚を。
一品もので野菜も摂れるので忙しい毎日のレパートリーに加えたいですね。
2-3.野菜レシピ
続いては野菜のレシピになります。
野菜の下ごしらえで負担になるのが、調理に使える状態にしておく、ということ。
玉ねぎなら皮をむき、メニューに応じた使いやすいサイズにカットしておくことになりますが、野菜の種類ごとにこの下処理をすると、そこそこの時間がかかります。
加熱が必要な野菜ならなおさらですね。
空いた隙間時間にちょこちょこ準備しておくと平日がとっても楽になります。
◾️ゆで野菜
加熱が必要な野菜は、時間のある週末や夜に一気に火を通しておくのがおすすめです。
複数の野菜をまとめて加熱しておくと、その日の献立に合わせて使えるので効率的ですよね。
私は少し余裕のある時はお鍋で、時間がない時は電子レンジで加熱しています。
冷蔵保存する分は、少しお酢をたらして密閉容器に入れて数日で使いきり。
冷凍保存する場合は、少量ずつラップで包み、さらにフリーザーバッグに入れて保存します。
冷凍は長期間保存できるので便利ですが、霜がつくと残念なので、できる限り早めに使っていきましょう。
▶︎アレンジ1:シチュー
お肉の種類を変えたり、追加の野菜を加えたりして、シチューやカレーも時短で作れます。
▶︎アレンジ2:ポトフ
ソーセージやベーコンを炒めたお鍋に水を加えて沸騰させます。そこにゆで野菜をイン。薄くコンソメで調味したら完成です。
◾️カット野菜
シンプルですが、活用度が高いのがカット野菜。
ゆで野菜同様、野菜を切る時間も節約したいですよね。
これも朝や夜の隙間時間にザクザク切って、数日分をタッパーで保存。
少しでも手早く調理したい時は、まな板を出すのも億劫になりがちですが、これなら包丁を使わず、サラダや炒め物、汁物の具にぱっと使えるので非常に助かります。
我が家は、時々調理済みのカット野菜を利用。
さっと洗い、全体に酢が行き渡るようにしたらタッパーで保存しています。
既製品を使うのに罪悪感を感じる必要はありません。
想定外の生ごみが出ないですし、使いきれば十分にエコ!だと考えて、使えるものは使っていきましょう。
2-4.ゆで卵レシピ
卵料理を作る際にはフライパンやお鍋などの調理器具が必要になりますよね。
私もゆで卵を作りたいけど、そのためだけに小鍋とコンロを使うのは嫌だなぁというのが本音。
そこで、ぜひおすすめしたいのが炊飯器でのゆで卵作り。
これ以上簡単なのはないんじゃないかと思うくらいの手軽さです。
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(材料)
卵3、4個
(作り方)
1.卵を1つ1つアルミホイルで包む。
2.通常通りの炊飯をセットし、1を炊飯器の中に並べて炊く。
3.ご飯が炊けたら、アルミホイルを外した卵を冷水に浸しておく。
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▶︎アレンジ1:おでん
おでんにゆで卵をイン。まとめて作って保存しておくとだしが沁みわたった一品に。
▶︎アレンジ2:カレーなどのトッピング
カレーやピラフ、サラダにさっと乗せるだけで彩りも味わいもよくなって食欲もUP!
▶︎アレンジ3:サンドイッチ
野菜とともにパンにはさんだり乗せたり。
慌ただしい朝もコンロを使わずに栄養価の高いサンドイッチができます。
3.作り置きの活用パターンを決めよう
作り置きの方法は山のようにありますが、まずは自分に合うものを選ぶことが無理をしない秘訣。
我が家の場合、同じメニューが続くと、「またこれ〜?」との感想が出たり(喧嘩の原因‥)、効率を図っているつもりが手抜きに見えたり(辛いですよねわかります‥)。
なので、“全く違う料理にしてマンネリ化を防ぐ”というのが、私としてはひそかに重要なテーマになっています。
作り置きを別メニューで出すのに手っ取り早いのが調理法を変える、ということ。
例えば、
1日目:煮物
2日目:炒めもの
3日目:焼いて生姜醤油で
1日目:おひたし
2日目:炒めもの
3日目:スープ
といった感じですね。
形が全く変わっていると、家族は作り置きということにおそらく気がつきません(笑)。
作る側も効率よく、みんながハッピーになれるので、よく使う食材ごとに作り置きのアレンジパターンをぜひ書き出してみてください。
いかがでしたでしょうか。
今回は、「幼児食の作り置きにはなにを作ればいいの?」「できるだけ簡単に子どものご飯を整えたい」「たくさんの種類を作り置きするのは無理」と悩む方に向けて、簡単な作り置きを毎日の献立に最大限活用する極意について書いてみました。
時間を有効に使う観点からも、幼児食の作り置きをしている間は、大人の献立を幼児食よりにした方が断然ラクです。
仕上がった幼児食に、薬味などのスパイスや、後づけ調味でテイストを変える。
そんな大人の食べ方を味わいながら、お子さんと一緒の食卓を楽しんでくださいね。
大人の献立からの取り分けで幼児食を整えるコツについてはこちらの記事でまとめてありますので、よければ参考になさってください。
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