離乳食3週目から役立つメニュー作りの法則

離乳食を始めてから2、3週間ほど経つと、少しずつ離乳食作りにも慣れてきますよね。
一方で、進み具合は赤ちゃんや家庭によって異なるので、誰かと比べることはできず、献立作りや進め方の悩みが出てくるママもいるのではないでしょうか。

この記事では、
✔︎10倍がゆに慣れた後はどう進めたらいいの?
✔︎離乳食3週目に作るメニューを知りたい
✔︎離乳食の例がありすぎて逆に悩む

といった方に向けて、離乳食3週目から役立つメニュー作りのパターンについて紹介しています。



離乳食初期は食べ物に慣れればOK

こんにちは、脳と心を育む栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。

生後5、6ヶ月から離乳食を始めて10倍がゆに慣れてきた頃。
前もって本やサイトで離乳食のことを調べていても、次はどの食材をどんなふうに進めていこう‥⁇

本やサイト、SNSで調べれば調べるほど、離乳食の例がありすぎて、何をどう作っていけばいいかわからない、振り回される、ということがあるのではないでしょうか。
レシピは人の数だけあるので、悩んでしまうというのも当然かもしれません。

でも。
離乳食初期の目的を理解しておけば大丈夫。

それまで母乳やミルクで大きくなってきた赤ちゃんが、口から食べ物を食べる練習を始めるのが初期。
なので、食べられる食材を増やしながら、ゴックンと飲み込む練習ができればいいんです。

“ペースト状のものをゴックン”

この基本を理解しておけば、毎日の献立に悩む必要はありませんよね。
初期の2ヶ月間をかけて、母乳やミルクを飲む口の動きから、食べ物を噛んで食べられる口の動きに変えていく、その最初の過程になります。


離乳食3週目に役立つメニューパターン

離乳食開始1週目は10倍がゆで進めていきますが、とくにアレルギーなどの問題がなければ、2週目から野菜などに挑戦していきます。

色んなレシピがあふれていますが、よく見ると基本はどれも同じ。
上の写真のように、“おかゆ+野菜ペースト”のパターンであれば十分です。
この野菜ペーストの部分を、新たに試す野菜や果物に置き換えてくださいね。

2週目から野菜や果物を始めていく時に注意したいのが、初めて食べる食材は「1日1さじ、午前中に」のルールになります。

午前中に離乳食を食べてアレルギー症状が出たときに、かかりつけの小児科に診てもらえるよう、午後診療があるかどうかも事前に確認しておくと安心できます。


ママが忙しい時や時間がない日などは、1品になることもありますし、2日間続けて同じ食材になることがあってもOK。

食べられる食材が増えてきたら、上の写真のように、おかゆに野菜を入れたり、2つ、3つ食材を合わせてみたり、色んな組み合わせを楽しんでいきましょう

SNSなどを見るととっても色鮮やかな離乳食が目に入ってきますが、映えるものを作るのが目的ではありません。
離乳食以外にも赤ちゃんのお世話はいっぱいありますので、日々ママの気持ちがしんどくならない程度に作っていければいいですね。



離乳食4−8週目に役立つメニューパターン

野菜や果物にも少し慣れてくるのが2ヶ月目。
2、3日ごとに1種類ずつ増えてきていれば、進めていくペースの感覚がつかめてくる頃ではないでしょうか。

離乳食2ヶ月からはたんぱく質に挑戦していく時期になりますが、心配しすぎなくて大丈夫。
上の写真のように、初期に食べられるたんぱく質をペースト状にしてあげることができれば問題なしです。

“おかゆ+野菜ペースト+たんぱく質ペースト”のパターンですね。

シンプルですが、このメニューのパターンは、これ以降の離乳食の時期にも、幼児食の時期になっても役立つもの。
主食、主菜、副菜の組み合わせと同じですね。もちろん、時に一皿ものの献立になってもいいわけです。

2ヶ月目に入ると、たんぱく質が加わる上に、午前1回、午後1回の1日2回食になるので、離乳食作りは倍増します。
膨大なレシピに惑わされず悩みすぎず。基本パターンができれば十分と考えてくださいね。


進み具合はメモで把握しよう

離乳食が進むにつれて、何を食べて、何を食べていないか、の把握が複雑になってきます。

その管理に役立つのはやはりメモ。

自分の手帳を使うのはもちろん、離乳食専用のノートを作っても便利です。今は離乳食の進み具合を管理するアプリも豊富にありますよね。
ママのお気に入りのものが見つかれば、わかりやすい上にきっとウキウキして進められます。

離乳食の進み具合をメモするメリットとしては、
✔︎何を食べたか、食べていないかを一目瞭然に把握できる
✔︎体調管理に役立つ(アレルギー症状が出た時に先生に説明しやすい等)
✔︎思うように食べない時でも、食品数は増えていることを実感できる

この日の何時に、何を、どれだけ食べたか。
機嫌は?うんちの状態は?

と気に留めておいた方がいいことはたくさんあります。

ささいなことでも書き留めておくと、赤ちゃんはもちろん、ママ自身にとっても支えになってくれるので、ぜひメモする習慣を作ってみてくださいね。



今回は、少しずつ離乳食作りにも慣れてきた開始3週目について、「10倍がゆに慣れた後はどう進めたらいいの?」「離乳食3週目に作るメニューを知りたい」「離乳食の例がありすぎて逆に悩む」といった悩みを持つ方に向けて、離乳食3週目から役立つメニュー作りのパターンについて書いてみました。

これで、毎日毎日離乳食の献立を考えないといけない!という負担から少し解放されるのではないでしょうか。
まだ離乳食は始まったばかりですし、栄養のほとんどを母乳やミルクから摂る時期なので、肩の力を抜いて進めてみてくださいね。


離乳食の目的や全体像について前もって理解しておくと不安が和らぎます。
こちらのページから離乳食の各時期の特徴についても、ぜひご確認ください。

離乳食の進め方は?


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高野 七緒
栄養コンサルタント/子育てアドバイザー/ライター。 育休復帰後に時短勤務を続けていましたが、仕事と家事、育児をこなすだけで体力も精神力も限界に。気持ちに余裕を持って子どもたちと関わりたい、そのために自分自身がもっと柔軟に働きたい、と思うように。 家族と自分を大事にするため個を発揮できる働き方へシフト。地方公務員として14年勤務後、食と教育の資格を複数取得し2020年からフリーに。 モットーは、“日々の何気ない食卓を子どもへの財産に変える”こと。