離乳食初期から使えるトマト。
皮と種を取り除いてから使うことになるので、ほかの野菜よりも少し手がかかるかな、というのが私の印象です。
この記事では、
✔︎離乳食でトマトを使うのが手間
✔︎トマトピューレは離乳食に使えるの?
✔︎トマトピューレを活用したレシピが知りたい
といった方に向けて、トマトピューレの特長に触れながら、時期別の離乳食レシピについて紹介しています。
離乳食にトマトを使うのは意外に手間がかかる
こんにちは、脳と心を育む栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。
大人が食べる場合、トマトは皮付きのまま食べることも多いですが、離乳食で使う場合には「湯むき」して皮と種をむいてから使います。
そのまま包丁でむこうと思っても難しいんですよね。
我が家では、離乳食初期の頃、まだ食べる量が少なかったためミニトマトを使っていましたが、この皮むきがまた細かな作業。
ミニトマトだったので余計にそう感じたかもしれませんが、皮をむいた割に食べられる部分がとっても少ない‥
食べられる野菜を増やす初めの一歩だったので、トマトは少量でも問題はなかったんですが、ほかの食材の下ごしらえもする必要があるのに、トマトだけに時間をかけていられないなぁ、という気持ちがありました。
栄養たっぷりのトマト。
離乳食に気軽に使いたいけど、下処理をせずにもっと簡単に使えないか。
そんな時はトマトピューレをぜひ選択肢に加えてみてください。
次にトマトピューレの嬉しい特長をみていきます。
トマトピューレの特長
トマト缶やトマトケチャップはよく耳にするし使ったことがある人も多いと思いますが、トマトピューレとどのような違いがあるのでしょうか。
トマトピューレの特長としては、次のようなものが挙げられます。
✔︎トマトだけで作られている
(中には塩分が入っているものもあり)
✔︎粉砕して裏ごししたトマトを煮詰めたもの
一方で、トマト缶とは、
“トマトそのものをトマトジュースや塩などと一緒に封詰めしたもの”
トマトケチャップとは、
“トマトピューレに玉ねぎなどの野菜と香辛料などを合わせて作った調味料”
なんですね。
トマトだけを煮詰めて作ったものがトマトピューレなので、トマト缶とケチャップの中間に位置するものといえます。
そんなトマトピューレを使う時のメリットとしては、
✔︎トマト缶から煮詰めるより手早く美味しさが出る
✔︎うま味が凝縮されているため味が濃厚
✔︎シチューなどの煮込み料理が水っぽくなりにくい
など。
時間がない時にすぐに美味しい味が出せるのは嬉しいですよね。
我が家では、チキンライスやグラタン、スープなどに時々トマトピューレを使っていますが、濃厚なうま味が手早く出るのでやはり便利です。
では次に、そんなトマトピューレを離乳食に取り入れたいときの使い方を見ていきましょう。
トマトピューレを活用した離乳食レシピ4選
離乳食の時期別にトマトピューレを使ったレシピを挙げていますが、そんなに難しく考えなくOK。
いつも作っている離乳食に“少しプラスしよう”くらいの気持ちで取り入れてみてくださいね。
離乳食初期の使い方
まずは、10倍がゆや野菜スープに少量から。
トマトピューレは濃縮されているので、初めは少しの量で十分です。
加熱することで酸味がやわらぎ、味がまろやかになるので食べやすくなります。
離乳食中期の使い方
トマト味噌煮込みうどん

(材料)
ツナ水煮 5g
玉ねぎ 5g
青梗菜 10g
ゆでうどん 30g
だし汁 100ml
トマトピューレ 少量
味噌 少量
片栗粉 適量
(作り方)
1.玉ねぎと青梗菜を細かいみじん切りにし下茹でをする。
2.うどんを食べやすい長さに切る。
3.小鍋にだし汁と具材を入れて加熱し、火が通ったらトマトピューレと味噌を加え少し煮込む。
4.最後に水溶き片栗粉でとろみをつける。
離乳食後期の使い方
うま味たっぷりトマトカレー

(材料)
鶏もも肉 10g
玉ねぎ 5g
にんじん 5g
じゃがいも 5g
しめじ 5g
水 180ml
カレールー 適量
トマトピューレ 小さじ1弱
油 適量
(作り方)
1.玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、しめじを5mm角にカットし、油を熱したフライパンで炒める。
2.1に水を加えて具材が柔らかくなるまで煮込む。
3.具材に火が通ったら、カレールーとトマトピューレを加え、とろみがつくまで煮込む。
離乳食完了期の使い方
完了期は噛む力も調理法も大きく広がる頃。
トマトピューレはハンバーグやオムライス、パスタのソースとしても使えるので色々なメニューに活用していきましょう。
レンジで作るスパニッシュオムレツ

(材料)
子ども用ソーセージ 15g
玉ねぎ 20g
じゃがいも 10g
えのきだけ 5g
ブロッコリー 少量
卵 1個
油 少量
★コンソメの素 少量
★トマトピューレ 小さじ1弱
(作り方)
1.ソーセージ、玉ねぎ、じゃがいもを5−8mm角にカットし、油を熱したフライパンで炒める。えのきだけを細かく切り、最後にフライパンに合わせ炒める。
2.耐熱容器の底に油を薄く塗り、★で調味した溶き卵を入れる。そこに1の具材を合わせる。
3.耐熱容器にふんわりとラップをかけ、500Wの電子レンジで2分程度加熱する。
(家庭によりレンジのW数は異なるため様子を見ながら加熱してください)
4.ゆでたブロッコリーを添える。
余ったトマトピューレは冷凍保存しよう
トマトだけで作られているトマトピューレは基本的に保存料が含まれていません。
なので、開封したら一度で使い切ることが原則。
離乳食にトマトピューレを使う場合は一度では使い切れないので、冷凍保存しておきましょう。
製氷器で小分けにしてもいいですし、フリーザーバッグに薄く伸ばして保存しておけば、いつでも欲しい量だけ使うことができます。
ほかの冷凍食材と同じように、冷凍したピューレを使うときは加熱が必須になります。また、冷凍したピューレは1〜2ヶ月程度で使い切ってくださいね。
今回は、離乳食初期から使えるトマトについて、「離乳食でトマトを使うのが手間」「トマトピューレは離乳食に使えるの?」「トマトピューレを活用したレシピが知りたい」といった方に向けて、トマトピューレの特長に触れながら、時期別の離乳食レシピについて書いてみました。
これで、本物のトマトだけでなく、ピューレを使うことでさらに離乳食のアレンジが広がるのではないでしょうか。
あまり使ったことがない食材や加工品が手軽に使えるようになると嬉しいですよね。栄養もうま味もいっぱいのトマトを、ぜひ色んな献立に活用していきましょう。
離乳食の目的や全体像について前もって理解しておくと不安が和らぎます。
こちらのページから離乳食の各時期の特徴についても、ぜひご確認ください。

















