離乳食完了期とは?食事作りで気をつけたい5つのポイント

離乳食もそろそろ終盤。
だいぶパクパク食べてくれるようになったし、1歳の誕生日を過ぎたら大人と同じものが食べられるのかな?
‥と思っていませんか。

この記事では、
✔︎離乳食完了期とはどんな時期?
✔︎離乳食完了期を終えたら大人と一緒の食事でいいの?
✔︎離乳食完了期の食事作りのポイントは?

といった方に向けて、離乳食完了期の特徴をおさえながら、何に気をつけて食事作りをすればいいのか、気になる5つのポイントについて解説しています。

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

▶︎▶︎▶︎【無料】読者プレゼント♪♪
当サイトにご訪問いただいた感謝を込めて。
離乳食の時期別食材をまとめたものを配布しています。
ぜひダウンロードしてご活用くださいね!



1.離乳食の完了期とはどんな時期?

こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。

一般的に、生後12〜18ヶ月頃が相当する離乳食の完了期。
かなりの食材が食べられるようになってきた頃ですが、次のような特徴が見られる時期となります。

✔︎多くの食材が食べられるようになる
✔︎手づかみ食べが最盛期
✔︎1日3回食+おやつ1〜2回の生活リズムが定着する
✔︎栄養の80%以上を食事から摂る
✔︎大人と一緒の食事はまだできないため、固さや大きさには引き続き注意する

1歳の誕生日が過ぎると、もう大人と一緒の食べ物をあげてもいいかなーなんてつい思ってしまいますよね。
生活サイクルはだいぶ大人に近づいてきますが、まだ噛む力は十分ではなく、食べない方がいい食材もあります。

1歳を過ぎたからといって急に大人メニューへ仲間入りができるわけではないので、離乳食作りはそれまで通りのやり方を続けていくのがベター。
赤ちゃんの進み具合を観察しながら、少しずつ固さや大きさ、量を変えて、噛む力を伸ばしていきましょう。


2.離乳食完了期に気をつけたい5つのポイント

次に、そんな離乳食完了期に気をつけたいポイントについてみていきます。

離乳の仕上げの時期にあたるので、母乳やミルクからではなく、日々の食事から栄養をしっかりとれるよう、これまでと同じような配慮が必要になってくるんですね。

2−1.味つけは薄味が基本

離乳食完了期においても、味つけは薄味が基本となります。

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、1日にとりたいナトリウムの量は、食塩相当量として1−2歳で3.0g未満とされています。

日本人の食塩摂取量は、年齢問わずとり過ぎる傾向があるので、3.0gがどれくらいの量か目で確認しておきましょう。

◾︎食塩相当量3.0g=塩小さじ1/2

◾︎食塩相当量3.0g=醤油小さじ3
(減塩の醤油もありますが、ここでは一般的な醤油を想定しています)

◾︎食塩相当量3.0g=味噌小さじ5
(減塩の味噌もありますが、ここでは一般的な味噌を想定しています)

食塩は、調味料だけではなく、私たちが口にする食品そのものに入っているものがたくさんあります。
パン、うどん、ハム、ソーセージ、しらす干し、ちくわ、チーズなどなど。

食品を選ぶ時に注意して見てみたり、なるべく食塩無添加、減塩のものをチョイスする、下茹でするなど、気をつけてくださいね。

2−2.手づかみ食べが全盛期

生後10ヶ月頃の離乳食後期から始まるのが手づかみ食べ。

我が家でも、長男次男ともに離乳食をぐじゃぐじゃ触って遊んだり、つかんではぽいっと投げてみたりを繰り広げていました。
掃除を簡単にしたくて、食卓の下に新聞紙などを広げていましたが、離乳食作りに加えて食後の片付けにどんよりしていたことを覚えています。

でも、自分で食べ物の感触を確かめたり、口に入れる量を考えたり、自分でつかんで食べたい!と、食べ物への関心がとても高くなる時期なんですよね。

2歳頃になれば、スプーンやフォークなどの道具を使って本当に上手に食べられるようになるので、ママは大変ですが、この時期特有のものだと思って乗り切っていきましょう。

2−3.栄養バランスのとれた献立を

完了期は、1日の栄養の80%以上を食べ物から摂ることになります。
なので、今まで以上に栄養バランスが必要に。

神経質になりすぎる必要はありませんが、もっともシンプルな3色食品群をもとに考えれば難しくはありません。

この方法は幼稚園や保育園、小学校でも取り入れられ、子どもたちにとって身近な指標になっています。

<3色食品群>
✔︎赤群
肉、魚、卵、豆腐、乳製品
✔︎緑群
野菜・きのこ類、海藻、果物
✔︎黄群
米、パン、麺類、いも類、砂糖、油脂類

最後の見出し3では、離乳食完了期の1回あたりの献立例を載せているので、ぜひ目で見て量を把握してください。

2−4.食物アレルギーには引き続き注意して

完了期になってくると食べられる食材はかなりの数になりますよね。
ついつい、これも食べられるかなーと気軽な気持ちで新たな食材を与えてしまいそうになりますが、そこは要注意。

完了期といっても、赤ちゃんの消化器官はまだまだ未熟。
これまで通り、初めて食べる食材は、“1日1さじを午前中に”の基本は変わりません。

我が家では、色んな種類の食品を食べられていた長男が4歳になり、初めてピーナッツを口にしたことで、食物全般にアレルギーがあることが検査でわかりました。
それ以後、ナッツ類だけは当面禁止となっています。

離乳が終わってからも発症するケースはありますので、気を緩めることなく、食べられる食材を増やしてくださいね。

2−5.栄養の補完はおやつで

完了期は3回食が定着してきますが、赤ちゃんはまだそれだけで十分な栄養をとることができません。
なので、補食であるおやつで栄養を補う必要が出てきます。

この時期の1日の食事スケジュールは次のとおり。

<離乳食完了期の食事スケジュール例>
7時 朝食
10時 ★おやつ
12時 昼食
15時 ★おやつ
18時 夕食
寝る前 母乳・ミルク

(あくまでも一例です。離乳食、おやつ、母乳・ミルクの量については、赤ちゃん個人の食欲や発達の状況などに応じて調整してください)

栄養を補うおやつですので、上でみた3色食品群を参考に考えてみましょう。
おにぎりやサンドイッチ、野菜のパンケーキ、ふかし芋、果物、牛乳、ベビーチーズなど、手軽に用意できるもので十分です。



3.離乳食完了期の1食分を知ろう

目で見ておけば、この時期のおおよその必要量がイメージできると思います。
3色食品群をもとにサンプルを示しましたので、参考にしてもらえれば嬉しいです。

3−1.赤群:たんぱく質


肉、魚、卵、豆腐、乳製品が含まれる食品群です。
サンプル量を上に示していますが、1回の食事に必要なたんぱく質の目安量は、上のサンプルからいずれか一つを選べばよいことになります。

もし1食に肉と豆腐の2種類を使う場合は、それぞれ半量にします。

3−2.緑群:ビタミン・ミネラル

野菜やきのこ類、海藻、果物が含まれる食品群です。
1回あたりの緑群の目安量は40〜50g程度。

上のサンプルは、にんじん、ブロッコリー、エリンギ、大根、玉ねぎですが、食品はそれぞれ持つ栄養素が異なるので、1種類で目安量をとるのではなく、数種類で40〜50gになるように意識してみてくださいね。

3−3.黄群:炭水化物

米、パン、麺類、いも類、砂糖、油脂類が含まれる食品群です。
1回に必要な炭水化物はサンプルから一つ。

赤ちゃん自身の食欲や運動量などにより、個人差が出る部分でもあるので、発達の状況をみて調整してくださいね。


最後に、1食の全体量をみてみると次のとおり。
サンプルのたいと豆腐はそれぞれ半量を使い、野菜とともに作ってみました。


↓↓↓


・ご飯
・たいと野菜のとろとろ煮
・豆腐ときのこの味噌汁



いかがでしたでしょうか。
今回は、「離乳食完了期ってどんな時期?」「離乳食完了期を終えたら大人と一緒の食事でいいの?」「離乳食完了期の食事作りのポイントは?」と疑問を持つ方に向けて、食事作りで気をつけたい5つのポイントについて解説してみました。

これで完了期のイメージがさらに明確になったのではないでしょうか。
大人メニューからの取り分けもしやすくなる時期なので、ポイントは押さえつつ、自分なりの時短テクを身につけていけたらいいですね。


離乳食の目的や全体像について前もって理解しておくと不安が和らぎます。
こちらのページから離乳食の各時期の特徴についても、ぜひご確認ください。

離乳食の進め方は?


(参考文献)
『(七訂)食品80キロカロリーガイドブック』香川芳子編(女子栄養大学出版部)
『バランスのよい食事ガイド なにをどれだけ食べたらいいの?』香川芳子監修(女子栄養大学出版部)
『くらしに役立つ栄養学』新出真理監修(ナツメ社)
『子どもに効く栄養学』中村丁次/牧野直子監修(日本文芸社)
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」報告書
和光堂「離乳食の進め方」

ちょっと相談してみたい方は
\こちらからどうぞ/

 

 

頑張らないから続く♪
ゆるっと離乳食のススメ

離乳食の本やサイト、SNSを見てグッタリしていませんか?離乳食は赤ちゃんに応じたシンプルなもので十分!「理想ではなく“できること”を提案してくださるのでやる気が出ました」「ここまでまとまった資料が半年前にほしかった」とお客様の嬉しい声が♪コツをおさえてゆるっと離乳食で気持ちを軽やかにしましょう!

ABOUT US
高野 七緒
栄養コンサルタント/子育てアドバイザー/ライター。 育休復帰後に時短勤務を続けていましたが、仕事と家事、育児をこなすだけで体力も精神力も限界に。気持ちに余裕を持って子どもたちと関わりたい、そのために自分自身がもっと柔軟に働きたい、と思うように。 家族と自分を大事にするため個を発揮できる働き方へシフト。地方公務員として14年勤務後、食と教育の資格を複数取得し2020年からフリーに。 モットーは、“日々の何気ない食卓を子どもへの財産に変える”こと。