普段、お味噌汁は作り慣れていても「すまし汁」はなかなか調味が決まらないことありませんか??
✔︎どう味つけしていいかわからない
✔︎なぜか味が薄い
✔︎美味しくない
そんな時は、出汁の濃さや調味の比率が間違っているからかもしれません。
この記事では、美味しい“すまし汁”を作るためにすぐに実践できる4つのポイントをご紹介しています。
1.【ポイント1】すまし汁の量を計る
こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。
汁物を美味しく作るための最初のポイントは、作る総量をきっちり計るということ。
これはすまし汁だけでなく、汁物全般に言えることです。
忙しいからという理由で、目分量で鍋にお水を入れて、具材を入れてコトコト。
煮えたところで、ここも目分量で味つけ。しっくりこない味で、また塩をパラパラ・・
繰り返すと余計に時間がかかることも。
私も過去に、あっさりした汁物を作ってみたいと思い、目分量で計っては味が決まらず‥を繰り返し。
何だかボヤけた味しかできないものの、もっと塩を入れるのは塩分取りすぎになりそうで怖いなぁ、という感覚でいました。
調味のノウハウがわからないと、きちんとした味が出せない、ということですね。
まず、はじめに火にかける前の汁物の分量を覚えてしまいましょう。
◾︎1人分
目安はお椀1杯、150mlとなります。蒸発分を考慮すると170ml程度。1カップ(200ml)弱。
◾︎2人分
300ml+蒸発分を合わせて340ml程度(1カップ半強)
◾︎4人分
600ml+蒸発分で合わせて680ml程度(3カップ強)
もちろん調理する際の、使う鍋の種類や大きさ、火加減、火にかける時間などの条件で仕上がる量は変わってきますが、手早く味つけを決めるとなると、最初に水の量を計ることがとても重要になります。
2.【ポイント2】たっぷりの出汁をとる
毎日時間がなくて、精神的にも体力的にも余裕がなくなると、出汁をとる意識が薄れてしまいますよね。
私も、離乳食を作っていた時は昆布から出汁をとっていたものの、仕事復帰してからはすっかり顆粒出汁に頼りっきり。
それでもそこそこ美味しい汁物はできますが、やはり本物の昆布にはかないません。
すまし汁は、出汁に塩や醤油で味つけした透明な汁物。
味つけがシンプルな分、ベースとなる出汁がしっかりと効いていないと美味しさが半減してしまうことに。
昆布や鰹節などから出汁をとる場合、その量がポイントになります。1人分に必要な量って思っている以上に多いんですよね。
1人分150mlを作るのに必要なのは、昆布4cm角と鰹節5g程度。
これを基準に、人数分の出汁を用意してみてください。
人数に合った十分な出汁をとることで、よりうま味を感じますし、余分な味付けで塩分の取りすぎを防ぐことにもなります。
3.【ポイント3】具材を同じ大きさに切る
3つめのポイントは、具材を入れる場合は同じ大きさに切り揃えること。
理由は、火が通る時間を同じにする、食べやすくするためです。
特に、根菜は火が通るのに時間がかかるので、手早く仕上げたい時は、少し薄めに切るのを意識してみてください。
私はよく電子レンジを使って先に下ゆでし、時短&アク取り&味染みの良さを同時に叶えていました。
そして、数種類の具材を切るのは、思っている以上に時間がかかるんですよね。
夜に子どもと帰宅して、切るところからスタートしていては食べる時間が遅くなることに。
入浴後のひとときや寝る直前、朝食を用意するついでに余分に切っておく習慣を持つと、慌ただしい夜に役立ちます。
4.【ポイント4】味つけの比率を覚える
最後のポイントは、一般的に好まれる標準の味を覚えるということ。
「すまし汁」の場合、塩分0.6%前後の味が標準となります。
人数に応じての調味パターンは次のとおりなので、参考にしてみてください。
◾︎1人分(150ml)
塩 小さじ1/6
◾︎2人分(300ml)
塩 小さじ1/3
◾︎4人分(600ml)
塩 小さじ 1/2強
好みにより醤油を加える場合は、数滴ずつ入れながら味を見てみてください。
味つけを覚えるには、最初に我流であれこれ試すより、まず標準の味を作ってみて、そこから自分流にアレンジしていく方が早いと思います。
計量カップや計量スプーンがない場合は、100円ショップでも購入できるので、すぐに実践できますし、この基本の調味パターンを覚えておけば、スムーズに味が決まります。
いかがでしたでしょうか。
今回は、すまし汁の味がなかなか決まらない時の、美味しい“すまし汁”を作るためにすぐ実践できる4つのポイントについて書いてみました。
これで、今まで不透明だった味つけもバチっと決まるのではないでしょうか。
忙しいからこそ、時短するために「しっかり出汁」と「計量」を試してみてくださいね。
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