【写真でわかる】幼児食はいつから?食事量は?気をつけることは?

橋を歩いている幼児2人

赤ちゃんが1歳を過ぎると、やっと大人の食事に近づいたようで、嬉しくなりますよね。

私も子どもの離乳食を作るようになってから痛感しましたが、食べたものが人の体と心を作ります

なんだかとっても大きいテーマ。
そして大きな責任。

私もズシンときました。
不安もプレッシャーも感じて、料理に自信がない私にできるのかなと。

大きくとらえたら壮大なテーマになりますが、“日々の夕食のワンシーンでできるちょっとした視点”と考えたら、できるんじゃないかと思えるんですよね。

この記事では、
✔︎幼児食はいつから始めるの?
✔︎幼児の食事量はどれくらい?
✔︎幼児食は何に気をつけたらいい?

を知りたい方に向けて、幼児の標準的な食事量をみながら、幼児食を進めるにあたって気をつけたいことについて解説しています。

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1.幼児食とは

こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。

赤ちゃんが1歳頃になると、離乳食もだいぶカミカミできるようになってきて、その成長ぶりに嬉しくなることもあるのではないでしょうか。

1歳頃から半年ほどかけて離乳食の仕上げ、完了期を迎えることになりますが、離乳食が終わったからといってすぐに大人と同じ食事ができるわけではないんですよね

その後も、幼児食という形で噛む練習は続いていきます。

まず、幼児食とはどのようなものか、次の3点で基本を押さえておきましょう。

1-1.幼児食はいつからいつまで?

笑っている女の子

一般的に、幼児食の時期としては、離乳食が終わった1歳半頃から6歳頃までが該当します。

ただ、離乳食の時と同じように、「今日から幼児食!」といった始まりもなければ、幼児食の終わりが決まっているわけでもありません。

厳密に決まった時期というものはないので、離乳食に続いて、色んな味を経験しながら噛む練習を進めていく、といった心構えでいられたらいいですね。

離乳食が約1年の期間であったのに対し、幼児食は5−6年にもなるので、たとえ好き嫌いがあったとしても、焦ることなくじっくり向き合っていきましょう


1-2.幼児食は離乳食とどう違う?

親子の歯

離乳食はペースト状から固形に変化していくため比較的イメージしやすいかもしれません。

離乳食完了期から続いていく幼児食については、離乳食ほどの変化がありませんが、大人の食事ができるようになるための“橋渡し”になるんですね。

物理的な違いとして特徴的なのが、歯の発育です。

乳歯の奥歯が生えそろうのが5−6歳頃になるので、幼児食の前半である1−2歳台は生え始めの奥歯で噛むことになるんですね。

まだまだ噛む力としては未熟なわけです。
噛み砕いたり、すりつぶす力は十分ではないので、食材の固さをみながら子どものペースに合わせて進めていきましょう。


1-3.幼児食はなぜ大切?

笑う女の子2人

幼児食がなぜ大切かを挙げてみると次のようになります。

<幼児食の特徴>
✔︎味覚を育てる
✔︎噛む力を育てる
✔︎食への意欲を育てる
✔︎食習慣や食事マナーを身につける

幼少期の食体験が、大人になってからの食生活の基盤になるんですよね。
子どもの味覚はどんどん育っていきますし、歯や骨格が成長することで噛む力も上がります。

激しい好き嫌いも見られる時期ですが、苦手なものを食べられたり、家族と一緒に楽しく食べる習慣が、「食べること=楽しい」というイメージに。

食べることを楽しいと感じることで、食欲が出て、栄養素の吸収も高まるんです。

「食べること=苦痛、楽しくない」になり、成長期に必要な栄養がとれなくなると、体はもちろん、心の不調も引き起こすことになります

子どもの発達に合わせた幼児食を心がけていきたいですね。



2.幼児食へどう変えていくの?

Kids menu
Kids Menu Cuisine Dishes Meal Concept

続いて、具体的に、幼児食へどのように変えていけばいいかを見ていきましょう。

離乳食の完了期以降は、味噌や醤油などの調味料も少量使うことができるようになりますよね。
パクパク食べられるようになってはきますが、まだ味付けは薄味を基本にします。

味覚が育つ時期なので、できるだけ色んな食材を使い、形や味を変えながら、食体験を広げていきましょう

人の味覚には五味がありますが、難しく考えず、和食を中心に、うま味、酸味、甘味、苦味など様々な変化を取り入れてみてください。

次に、年齢別に心がけたいポイントをみてみます。

2-1.1−2歳で心がけたいこと

カップとスプーンとフォーク

離乳食完了期以降、手づかみ食べの最盛期を迎えることになります。

食べ物を手に持ってぐちゃぐちゃ。
満面の笑みでテーブルにポイっ、床にポイっ!

私も日々引きつった顔で食べこぼしを拭いていました。

スプーンやフォークを使い始め、コップで飲めるようになる時期なので、そのような道具を使いつつイヤイヤ期が重なると、ママにとっては恐怖になりますよね。

でも。
食べる量を自分で考えたり、感触を確かめたり、どれくらいの量を口に入れたらいいかを学習する時期

大人がイラっとする感情とは全く別に、子どもは学んでいるんですよね。
まだ理屈が通らないので、この時期特有のものになります。

あまりに好奇心が高まりすぎて、集中して食べられない場合は、15分くらいを目処に食事を切り上げてください

仕切り直して、補食のおやつなどで補っていきましょう。


2-2.3−5歳で心がけたいこと

お箸を持つ女の子

スプーンなどの道具を使い、子どもがうまく食べられるようになってきたなぁと感動したのは、我が家では2−3歳の頃。

食べこぼしも少し減り、短い時間ではあるけれど、椅子に座ってご飯に集中できるようになってきました。

“いただきます、ごちそうさま”
“食器や食べ物で遊ばない”
“椅子に座って食べる”
などの食事マナーを伝えていく時期
になります。

また、お箸を使って食べる練習も始めますが、うまく使えるようになるには個人差があるので、じっくり付き合ってくださいね。

苦味のある野菜など好き嫌いが大きく出てくる頃ですが、一度食べなかったとしても、ある時ガラッと変わることがあります。

苦手な食材も続けて食卓に登場させていきましょう



3.幼児食の1日の食事量をみてみよう

青空の下で微笑む男の子

食べる量は人それぞれとはいえ、自分の子どもが食べている量ははたして適量なのかわかりにくいですよね。

食欲がある時だと、ちょっと食べ過ぎじゃない?と思う時もありますが、一般的な食事量がどれくらいか目で見ておけば安心できるのではないでしょうか。

もちろん、子どもにより運動量も食欲も異なりますので、一つの指標として参考にしてください

毎日これだけの量を食べようとすると、作る側も負担になるので、数日〜1週間の間でおよそバランスが取れていたらオッケー、と考えていきましょう。

(注)ここでの標準量は、四群点数法に基づき整理しています。

3-1.1−2歳の1日の標準食事量

1-2歳での1日の摂取エネルギーとしては次のとおりとなります。

950kcal900kcal

栄養バランスに配慮してこのエネルギーを食事から取ろうとすると、次のようなサンプルに。
この量を、朝昼夜+補食(おやつ)でとる、ということになります。


幼児食前半の標準食事量2
幼児食前半の標準食事量1

サンプルであげたキャンディ型のチーズや芋類、ごはん、パンなどは、勢いよく食べたり、噛める量以上に口に詰め込んでしまうと窒息する原因になります

我が家では、離乳食完了期から5歳頃まで常に窒息が心配の種でした。

1-2歳はもちろん、聞き分けができるようになってくる5歳でもうっかり口に詰め込んでいる時があるので、小さく切ってあげる、柔らかさを調節する、食事の時間は見守るなど、十分に気をつけてくださいね


3-2.3−5歳の1日の標準食事量

続いては、3-5歳での1日の摂取エネルギーとなります。

1300kcal1250kcal

1-2歳の場合と同じく、このエネルギーを食事から取ろうとすると、次のようなサンプルになります。


幼児食後半の標準食事量2
幼児食後半の標準食事量1

たくさん体を動かす、スポーツをする、といったように、1日の運動量が多い場合はエネルギーが不足しがち

補食として、おにぎりやサンドイッチ、ホットケーキ、果物、牛乳など、エネルギーとともにビタミンやミネラルを補えるよう、活動量に合わせて食べる量を増やしてください



4.幼児食で気をつけること

ママに抱きしめられる女の子

これまで、幼児食がなぜ必要か、いつから始めてどのように進めていくか、食事の適量はどれくらいかをみてきました。

最後に改めて、幼児食で気をつけることについてまとめておきます。

幼児食で気をつけること
✔︎栄養バランス
✔︎薄味
✔︎食材の大きさと固さ
✔︎苦手な食材も食卓に
✔︎楽しく食べる
✔︎生活リズム


ベッドで横になる男の子

一見、食事とは関係がなさそうに見える“生活リズム”ですが、食べることとも大きく関係しています

当たり前かもしれませんが、日中に体を動かし、適量を食べ、ぐっすり眠る、というのは、子どもであっても大人であっても健康を守るためには大切なこと。

近年、子どもの就寝時間が遅くなる傾向にあることが言われていますが、夕食の時間や就寝時間が遅くなると、朝起きられない、食べられない、体や脳が動かない、やる気が出ない、といった症状につながります。

幼児食の食事内容そのものも大事ですが、“人の体が働くリズム”も意識していきましょう。



今回は、「幼児食はいつから始めるの?」「幼児の食事量はどれくらい?」「幼児食は何に気をつけたらいい?」を知りたい方に向けて、幼児の標準的な食事量をみるとともに、幼児食を進めるにあたって気をつけたいことについて書いてみました。

これで離乳食に引き続き、数年続く幼児食の概要をおわかりいただけたのではないでしょうか。

なんとなく感じていた疑問や不安も、全体像がイメージできると少し解消されますよね。
“全く知らない”のと、“少しずつなら私にもできそう”では大きな違いがあります。

ゆったりと子どもの成長を支える食事作りをやっていきましょう。


こちらの記事では、子どもがよく噛んで食べることのメリットと、噛む力を簡単に鍛えられる食材の摂り入れ方について紹介しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。


(参考文献)
『(七訂)食品80キロカロリーガイドブック』香川芳子編(女子栄養大学出版部)
『小児科医がすすめる最高の子育て食』伊藤明子(講談社)


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ABOUT US
高野 七緒
栄養コンサルタント/子育てアドバイザー/ライター。 育休復帰後に時短勤務を続けていましたが、仕事と家事、育児をこなすだけで体力も精神力も限界に。気持ちに余裕を持って子どもたちと関わりたい、そのために自分自身がもっと柔軟に働きたい、と思うように。 家族と自分を大事にするため個を発揮できる働き方へシフト。地方公務員として14年勤務後、食と教育の資格を複数取得し2020年からフリーに。 モットーは、“日々の何気ない食卓を子どもへの財産に変える”こと。