離乳食が終わったあとに続く幼児食。
1歳を過ぎてだいぶ大人の食事と同じようなものを食べられるようになると、もう大人とほぼ同じ食事でいいのでは?という感覚になりますよね。
でも、離乳食が終わってもすぐに大人のご飯は食べられないんです。
1歳半から5歳ごろまでの4〜5年は幼児食という形で調理することになります。
この記事では、
✔︎幼児食ってどういうもの?
✔︎幼児食のおすすめ本が知りたい
✔︎我が家にあった幼児食の本を見つけたい
といった方に向けて、子どもの体と心を作るのに役立つ幼児食本をランキング形式で紹介しています。
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目次
1.自分に合う幼児食本を見つけるポイント
こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。
数ある幼児食本。
いったいどれが自分に、我が家に合うのか、気になりますよね。
いろんな出版社から幼児食の内容を網羅している本が出ているので、どこが違うのか、その本ならではの特徴はなにか、を見分けるのは難しいのではと感じています。
自分が幼児食になにを求めるか、を意識しておくと、使いやすい本に出会うことができるので、次のポイントを確認しながらぜひ手に取ってみてください。
●レシピが簡単なもの
●栄養について学べるもの
●献立の立て方について学べるもの
●アレンジなど応用がきくもの
●食の悩みが解消できるもの
●子どもの成長を促す食べ方がわかるもの
●レイアウトが見やすいもの
など
2.幼児食本おすすめランキングTOP6
数々のレシピ本がありますが、調理工程がたくさんあったり、下準備に時間がかかるものであったり、本当に自分に役立つレシピ本を見つけるのは難しいですよね。
本当に使えるものか、理想のレシピで終わっていないか。
私の主観ですが、時間がないワーママにとって本当に役立つと思うものを選んでみました。
選ぶ際には、単に幼児期だけにとどまらず、それ以降の学童期になっても、また大人食としても使えるものかどうか、という視点を取り入れています。
あなたにぴったりの1冊を探すのに参考にしてもらえたら嬉しいです。
2-1.〈0〜5歳〉子どもと食べたい強いからだを作る!重ねて煮るだけおいしいおかず
◾️世界文化社
◾️1300円(税別)
重ね煮という言葉が“煮込むイメージ”となり、“時間がかかりそう”という印象を受けられるかもしれません。
ですが、煮込む時間は3分や5分というレシピもたくさんあって、忙しい毎日には大助かり。
また、“重ね煮”という調理法により
●子どもが苦手な野菜も食べられるようになる
●主菜、副菜ともに煮込み時間が15分以内
●煮込み中に他の家事ができる
●簡単に栄養バランスが整う
●余計な調味をしないので味覚が育つ
●大人も食べられるレシピなので調理が効率的
といった多くのメリットがあるんですよね。
(『〈0〜5歳〉子どもと食べたい強いからだを作る!重ねて煮るだけおいしいおかず』より引用)
上のイラストのように、ほぼ全てのレシピが共通して、鍋に食材を重ね火にかけて煮込む、というシンプルな工程になっています。
重ねる順番が視覚的にとらえられるのは助かりますね。
2-2.いちばんやさしい きほんの幼児食
◾️成美堂出版
◾️1300円(税別)
✔︎幼児食の献立(離乳食完了期)
✔︎幼児食の献立(1歳半−2歳)
✔︎幼児食の献立(3−5歳)
✔︎忙しい時の調理テクニック
✔︎幼児食の悩み解決レシピ
✔︎やってみたい食育
✔︎イベント&お弁当レシピ
✔︎体調が悪い時のレシピ
✔︎食物アレルギーのためのレシピ
✔︎栄養ハンドブック(付録)
情報量が多く、多方面にわたり、充実した内容になっています。
付録のハンドブックで栄養学の基本をしっかり学びつつ、幼児食作りを進めていきたい方に向けたものとなっています。
年齢別の献立例がたくさん載っているので、どの時期にどれくらいのものを食べればいいかがわかるのも安心できますね。
レシピについては、5分くらいの短時間でできるものから長時間かかるものまで掲載されています。
2-3.はじめてママ&パパの すくすく幼児食
◾️主婦の友社
◾️1300円(税別)
✔︎幼児食の献立(離乳食完了期)
✔︎幼児食の献立(1歳半−2歳)
✔︎幼児食の献立(3−5歳)
✔︎好き嫌い克服レシピ
✔︎脳と体を育てるレシピ
✔︎忙しい時の調理テクニック
✔︎体調が悪い時のレシピ
✔︎イベント&お弁当レシピ
この本も、年齢別の献立例のほか、幼児食の基本が広く網羅されています。
特徴としては、よく噛んで食べる習慣や不足しがちなカルシウム、鉄、魚のDHAなど、脳と体を育てるレシピが充実しているということ。
そのレシピについても、食材をシンプルに調理するだけのものが提案されているのでかまえる必要はなく、“私にもできそう”と思わせてくれるのが嬉しいですね。
2-4.この1冊であんしん はじめての幼児食事典
◾️朝日新聞出版
◾️1300円(税別)
✔︎幼児食の献立(離乳食完了期)
✔︎幼児食の献立(1歳半−2歳)
✔︎幼児食の献立(3−5歳)
✔︎脳と体を育てるレシピ
✔︎幼児食の悩み解決レシピ
✔︎体調が悪い時のレシピ
✔︎忙しい時の調理テクニック
✔︎イベント&お弁当レシピ
✔︎食物アレルギーのためのレシピ
この本についても、幼児食に関することが網羅されていて、1冊持っておくと安心できる内容になっています。
特徴としては、情報量が多く、解説が細かいということ。
幼児食についてしっかりと読み込んで自分のものにしたい、という方にとってはとても役立ってくれる1冊になるのではないでしょうか。
2-5.成功する子は食べ物が9割
◾️主婦の友社
◾️1300円(税別)
✔︎脳と体を作るレシピ
✔︎幼児期と学童期の1日の目安量
✔︎幼児食の悩み解決
“食べたもので体は作られている”という視点から、食べ方のポイントを25項目にわけてわかりやすく解説しています。
レシピ数は少ないものの、どんなことに気をつけて食べたらいいかを詳しく紐解いてくれているのが嬉しいですね。
毎日の食事の栄養価を高めるといっても、何も難しいことを行う必要ないんです。
ちょっとしたコツを知っているかどうか。
これで私たちにとって不可欠な微量栄養素まで摂れるかどうかが変わってきます。
幼児期だけでなく、小学生になっても役立ってくれる1冊です。
この本の続編としては、
『成功する子は食べ物が9割 最強レシピ』(主婦の友社)が出版されています。
✔︎調理時間
✔︎より多くのレシピ
が収録され充実した内容になっていますので、合わせて購入すると心強い味方になってくれること間違いなしです。
2-6.小児科医がすすめる最高の子育て食
◾️講談社
◾️1400円(税込)
✔︎体・脳・心が健康になる子育て食とは
✔︎体・脳・心の調和をとるレシピ
(離乳食期)
✔︎体・脳・心の調和をとるレシピ
(幼児期前半)
✔︎体・脳・心の調和をとるレシピ
(幼児期後半)
✔︎体・脳・心の調和をとるレシピ
(学童期)
✔︎幼児食の悩み解決
健康とはどのような状態か、どんな食べ方が最善か、栄養バランスの取り方は、免疫力を高めるには、といったことについて、医学的な観点から解説しています。
食の在り方については、“○○は食べた方がいい”“〇〇は食べるべきでない”ということを耳にすることも多いですが、あいまいだった知識を再確認できるのがいいですね。
色々情報がある中、結局心がけるポイントは何?の疑問に答えてくれる心強い1冊です。
3.さらに安心!ケース別おすすめ幼児食本3選
これまで、おすすめの幼児食本を6冊ご紹介してきましたが、ここでは、次の場合において役立つ本を3つ紹介していきます。
●身長を伸ばす
●作りおき
●栄養学
扱うテーマが異なるので2冊目として持っておくのもいいですね。
3-1.子どもの身長を伸ばす栄養と食事
◾️大泉書店
◾️1200円(税別)
✔︎1週間の献立レシピ
✔︎お弁当・おやつレシピ
✔︎ライフスタイル別レシピ
✔︎身長を伸ばす秘訣
身長が伸びる仕組み、伸ばすための栄養素、食べ方などについ理論的に解説し、身長を伸ばすことに重点を置いた内容となっています。
身長を伸ばすための献立の考え方のほか、行っているスポーツの種類による食べ方の違い、遅くなった時の夕食のとり方、食べ過ぎる場合のレシピなど、個人の生活に合った食事法について頼もしい1冊です。
幼児期から高校生になるまで使えるので、成長期のお子さんを食事面からしっかりサポートできるので安心です。
3-2.〈1歳半〜5歳〉子どもと食べたい作りおきおかず
◾️世界文化社
◾️1300円(税別)
✔︎40分で3日分のおかずレシピ
✔︎主菜の作りおき
✔︎副菜の作りおき
✔︎忙しい時の一品料理
✔︎野菜のおやつ
作りおきについても様々な本が出ていますが、極力ご飯作りをスムーズにしたいワーママにとって効率よく食事の段取りをしたいのは共通の思いですよね。
40分で3日分のおかずを作る章では、大人2人+子ども1人を前提とし、主菜1品、副菜1品×3日分の献立が提案されています。
つまり40分で6品作ることになりますが、食材によってはかなりタイトな調理時間になるんですよね。
作りおきは1、2品あるだけでも気持ちのゆとりが変わってくるので、40分で一気に作り込む!と意気込むより、3、4品くらいから試してみてもいいかもしれません。
大人も一緒に食べられるメニューとなるので、効率よく調理することができます。
3-3.子どもに効く栄養学
◾️日本文芸社
◾️1300円(税別)
✔︎栄養素の働き
✔︎幼児食の役割
✔︎食材の選び方
✔︎症状別・目的別の栄養ガイド
この本はレシピ本というより、栄養素の働きや献立の立て方、食材がもつ栄養素、食材の扱い方といったように、栄養についての知識をしっかり学びたい方に向けたものとなります。
成長に不可欠な栄養素や食べ方を理解することができるので、自分で自由に献立をカスタマイズしたい方にとっては最適な1冊。
レシピに頼ることなく、我が家仕様の献立を作るのに役立ってくれます。
いかがでしたでしょうか。
今回は、「幼児食ってどういうもの?」「幼児食のおすすめ本が知りたい」「我が家にあった幼児食の本を見つけたい」といった方に向けて、子どもの体と心を作るのに役立つ幼児食本をランキング形式で紹介してみました。
食事作りにあたっては、献立のコツや栄養バランス、調理テクニックなどいろいろな情報があふれていますが、最後は「楽しい雰囲気で食べる」ということが一番。
あまりに理論や理屈っぽくなってしまうと食べる意欲が落ちて、食べられるものも食べられなくなったり、ご飯の時間が苦痛になってしまったり。
「おいしいね」「あったまるね」など、元気の活力となる対話を大切に食卓を作っていきましょう。
幼児食作りに役立つアプリを知りたい方に向けて、おすすめの献立アプリとその使い方ついてはこちらの記事で紹介しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
ちょっと相談してみたい方は
\こちらからどうぞ/
✔︎月齢に合わせた献立
✔︎重ね煮の主菜
✔︎重ね煮の副菜
✔︎忙しい時の重ね煮
✔︎重ね煮の一品料理
✔︎重ね煮からの取り分け離乳食