離乳食のお粥は一番作る頻度が高いので、自分にとってやりやすい方法を見つけたいですよね。
前回は小鍋でお粥を作る方法について書きましたが、今回は炊飯器を取り上げます。
この記事では、
✔︎炊飯器を使ったお粥の作り方を知りたい
✔︎炊飯器を使ってお粥を作るメリットを知りたい
✔︎五分粥と全粥はどう違うの?
✔︎五分粥と5倍粥はどう違うの?
といった方に向けて、わかりにくい五分粥と全粥の違いを確認しながら、炊飯器で作るときの月齢別お粥の作り方と注意点について紹介しています。
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目次
1.炊飯器のおかゆモードを確認する
こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。
進化を続けている炊飯器。
最近のものは色んな機能が付いてたり、色んなレシピがあったり。
我が家では、もはやご飯を炊くものだけではなく、野菜ケーキやゆで卵などを作る立派な道具になってます。
(このことははまた別記事にします!)
そんな炊飯器ですが、“おかゆモード”があるのはご存知でしょうか。
釜の内側を見てみると、「全」と「5分」の表示がありますね。
それぞれ全粥と五分粥のことですが、離乳食のお粥作りでよく目にするのは“◯倍粥”という表現。
“分”と“倍”が使われているので、同じ意味なのか、違うのか、わかりにくいですよね。
私たちが身近で使っている表現として「十分の一」というものがありますが、“分”とは、割合の単位を表しています。
離乳食でよく目にする五分粥や全粥、軟飯を整理すると次のとおりです。
ここで、基本となるのが、全粥。
これは米:水=1:5の5倍粥を指します。
この全粥を基準にして、七分粥は全体の七分がお米ですよ、五分粥は全体の五分がお米ですよ、ということを意味します。
その五分粥が、水分比でみると、米:水=1:10の10倍粥に当たる、というわけです。
では、続いて、月齢によるお粥の作り方を見ていきましょう。
2.月齢別のお粥の作り方
では、釜の表示にそった作り方と、手動で計る作り方の2通りを見ていきます。
釜の表示通りにしても、手動で作るにしても、炊き上がる時間は、通常モードよりも長くかかります。
炊く前にはお米の吸水に30分程度、炊き上がった後に蒸らし時間として15分程度必要となるので、吸水から食べられる状態になるまで、90分強の時間がかかると見込んでおいた方がいいですね。
2-1.釜の表示通りの作り方
2-1-1.五分粥(10倍粥)
先ほど解説したとおり、10倍粥にあたります。
離乳食を始めた初期(5〜6ヶ月)はここからスタートですね。
初めは、0.5合作れば十分に1週間分になります。
上の写真のように、計量カップで0.5合のお米を入れ、0.5の目盛りのところまでお水を入れてから30分程度吸水させた後、「おかゆモード」を選択してスイッチオンすればOKです。
炊き上がったご飯の粒が荒い場合は、さらにすり鉢やこし器などでなめらかになるように調節してください。
2-1-2.全粥(5倍粥)
先ほども書いたように5倍粥のことを指します。
離乳食後期(9〜11ヶ月)の頃に作るものですね。
五分粥の時と同じように、0.5合の全粥を作る場合、全粥の方の0.5の目盛りの線までお水を入れて30分の吸水後、「おかゆモード」で炊いてください。
2-2.手動での作り方
炊飯器の釜表示にもとづいて作る時には、“全”と“五分”の考え方を覚えておかないと混乱してしまいます。
そんな時はやはり手動が便利。
お米とお水の比率なら計量カップでそれぞれ計るだけで、適切な量がわかります。
2-2-1.離乳食初期(10倍粥)
10倍粥は米:水=1:10の比率となります。
写真のように、米を50g(1/3カップ)炊く時は、お水はその10倍の500cc、2と1/2カップ入れる、ということになります。
これらを炊飯器にセットし30分程度吸水させた後、「おかゆモード」で炊いてください。
2-2-2.離乳食中期(7倍粥)
7倍粥は米:水=1:7の比率となります。
米を70g(ほぼ1/2カップ)炊く時は、お水はその7倍の約500cc、2と1/2カップ入れる、ということになります。
同じく、30分の吸水後に「おかゆモード」で炊きます。
2-2-3.離乳食後期(5倍粥)
5倍粥は米:水=1:5の比率となります。
米を100g(2/3カップ)炊く時は、お水はその5倍の500cc、2と1/2カップ入れる、ということになります。
30分の吸水後に「おかゆモード」で炊いていきましょう。
(5倍粥のイメージ)
2-2-4.離乳食完了期(軟飯)
軟飯は米:水=1:2の比率になります。
米を150g(1カップ=1合)炊く時は、お水はその2倍の300cc、1と1/2カップ入れる、ということになります。
炊飯器でお粥を作る場合でも、毎日炊くのは時間がかかりますよね。
一度にまとめて作って冷凍する場合は、【鍋編】の「小分けして冷凍する」の見出し以降と同様の手順となりますので、ぜひ参考にしてみてください。
3.炊飯器でお粥を作るメリット
炊飯器でお粥を作るメリットとしては、
✔︎炊いている間に別の家事ができる
ということではないでしょうか。
お鍋で作ると、どうしても火加減やお粥の出来具合を見ながら作る必要があります。
少しでも日々の時間を有効活用したい場合は、“炊飯器でお粥作り”は役立ってくれると思います。
4.炊飯器でお粥を作るデメリット
炊飯器でお粥を作るデメリットとしては、
✔︎炊き上がった後の粒の状態により、さらに裏ごしするなど追加の作業が必要になる
ということが挙げられます。
お米が炊き上がるには、研いだお米に吸水させて通常モードで炊いても、合計で90分程度はかかりますよね。
離乳食のお粥をどのくらいの頻度で作るかにもよりますが、大人のご飯も炊く時間を考えると、お粥作りと時間をずらさないといけなくなります。
炊飯器でのお粥作りは、時間に余裕のある時を狙ってした方がいいかもしれません。
さらに、炊き上がる過程が見えない分、炊き上がった後にご飯の状態を見ることに。
上の写真は0.5合の10倍粥(五分粥)を炊いたものですが、炊き上がった後(写真右)も粒はそのまま残っているわけですね。
私も当時、炊飯器でお粥を作ったことはありますが、思った以上にご飯の粒が残っていて、結局小鍋に入れ替えてマッシャーでつぶしていました。
何だか手間が2倍かかったような感じがしてしまったことがあります。
いくつかの方法を試しながら、自分に合う方法を見つけるって大切ですね。
今回は、「炊飯器を使ったお粥の作り方を知りたい」「炊飯器を使ってお粥を作るメリットを知りたい」「五分粥と全粥はどう違うの?」「五分粥と5倍粥はどう違うの?」といった方に向けて、炊飯器で作るときの月齢別お粥の作り方と注意点について書いてみました。
どの方法でもメリットとデメリットはあります。
そして、ほかの人のメリットが自分にとってもそうだとは限りません。
自分なりのスタイルを見つけて、できるだけ負担なく続けていきましょう。
離乳食の目的や全体像について前もって理解しておくと不安が和らぎますよね。
こちらのページから離乳食の各時期の特徴についても、ぜひご確認ください。
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