生後9〜11ヶ月頃が離乳食後期とされていますが、3ヶ月程の期間があり、その間に噛む力も大きく変わるのが後期。
だいぶ離乳食は進んできたし、たくさん量も食べるようになるんだろうか。
噛めるようになってきたし、もっとレパートリーを増やさないといけないのかな。
と、また新たな悩みが出てくる時期でもありますよね。
今回は、離乳食後期での納豆を取り上げます。
この記事では、
✔︎離乳食後期の納豆の量はどれくらい?
✔︎離乳食後期に小粒納豆は食べられる?
✔︎納豆は冷凍できるの?
✔︎カミカミレシピのレパートリーを増やしたい
といった方に向けて、離乳食で使う納豆の量を押さえながら、離乳食後期におすすめの時短納豆レシピについて紹介しています。
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目次
1.離乳食後期の特徴
こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。
離乳食が進んで後期にもなると、赤ちゃんによっては、食材の種類も食べる量も大きく増える時期。
作る側の負担も大人並み、に感じることがありますよね。
後期食の特徴としては、
✔︎1日3回食への移行
が主なもの。
これまでモグモグとした口の動きであったのが、自分で食べ物をつかみ、さらにしっかり噛む練習に入る時期になります。
私自身、離乳食が1日1回から2回、3回と回数が増えるに従って、かなり負担感を感じていました。
作ったものをスムーズに食べることの方がまれで、作るのも食べさせるのも辛い日。
栄養をとるにはミルクを飲んでいたら大丈夫かな‥と気楽な気持ちでいたこともありました。
しかしある時、一時的に利用していた認可保育所の先生から言われたんですよね。
離乳食は口やあごの動き、味覚が発達することを通して、脳の機能も育つので、できることなら食べさせてあげてね、と。
それからは、意識が変わり頑張りましたね。
毎日気合いを入れて作る必要はないけど、簡単なものでもコンスタントに続けた方が赤ちゃんのためになる、という新たな価値観が。
後期に入り、離乳食の回数が増えた時に便利なのが、これまでよりもさらに冷凍を活用するということです。
冷凍できるものは、多めに作って保存!
効率よく離乳食を用意して、ママにも赤ちゃんにも嬉しい時間を増やしていきましょう。
2.離乳食後期の納豆の適量はどれくらい?
納豆は、栄養満点なので、アレルギーに注意しながらも、うまく離乳食で使っていきたいですよね。
栄養の観点からすると、納豆はたんぱく質の一つですが、離乳食で使うたんぱく質は多くの種類を扱っていくことになるので、何をどれだけ?と迷うことも多いと思います。
離乳食でのたんぱく質の適量については、納豆を含め、こちらの記事でまとめてありますので、ぜひ一度確認してみてください。
中期に食べられる納豆の目安は、1食あたり約15g。
1パック(40g)の1/3程度ですね。
そして、後期は同じく18g、1パックの半分弱となります。
上の写真のように、ざっくり半分弱で大丈夫。
完了期になっても、適量は20gでほぼ変わりません。
赤ちゃんに食べさせる食材の量は、ママとしては気になるところですが、食べる量も吸収量も人それぞれ。
一般的な目安として、〜gという数字を色んなところで目にしますが、あまり数字にとらわれる必要はないので安心していきましょう。
ただ、1食の中で、納豆のほかに肉や魚、卵などと合わせて摂る場合は、それぞれを半量や1/3になるように調整します。
赤ちゃんの未熟な消化機能を考えて、この点は注意してくださいね。
3.離乳食後期に小粒納豆は食べられる?
納豆もほかの食品と同じく、中期で初めて離乳食で取り入れる時には、モグモグしやすいように細かくみじん切りにしてから与えますよね。
後期に入り、だいぶ口の動きが上手になってきて、そろそろ小粒がいけるかも、と思われるかもしれません。
でも、後期になったからといって、急に噛む能力が上がるというわけではないんです。
量と同じく、形状についても中期の延長で、少しずつ食材の大きさを変えていけば大丈夫。
離乳食の進み具合は人それぞれですし、赤ちゃんによっては、小粒納豆くらいのものをよく噛んで食べることができる場合もあるかもしれません。
私は仕事復帰を控えていたこともあり、次男には早く完了期の食事を噛めるようになってほしくて、食材の形を少し大きめにして作ったことがありましたが、うまく噛めないし飲み込めませんでした。
急ぎすぎはだめですね。
離乳食に限らず、親の都合に応じて子どもが成長するわけもないので、慌てずにかまえていきましょう。
小粒が難しいなと感じたら、それまで通り、ひきわりで十分です。
こちらの離乳食中期の記事で紹介していますが、納豆レシピの調理テクは、後期以降ももちろん使えるものです。
ひきわり納豆や小粒納豆を
✔︎おかゆ(軟飯)に入れる
✔︎スープに入れる
✔︎野菜と和える
のパターンで噛む練習をしていきましょう。
4.とっても便利♪納豆の冷凍方法
(左:冷凍前、右:冷凍後)
納豆は冷凍を活用することで、すぐに栄養満点の一品ができます。
1回に食べる量も後期では1パックの半分弱が目安に。
実際に食べる量や吸収率はその時々で変わってくるので、あまり神経質にならず、ティースプーン(小さじ)に2杯くらいで覚えておけば大丈夫です。
納豆を冷凍する際には、冷凍バッグなどに平らに伸ばして冷凍するのがおすすめ。
使いたい時に包丁を用いることなく手でふんわり割ることができます。
メニューにより、量を調節して使うことができるので便利ですね。
冷凍した納豆は1ヶ月程度をめどに使い切りましょう。
5.離乳食後期におすすめの時短納豆レシピ
後期からはやわらかい固形にもトライする時期。
回数も3回食のため、大人の食事と合わせていかに効率よく作れるかが一つのポイントになります。
今回は、餃子の皮を使ったものとおやきのレシピを3つずつ。
納豆をご飯や野菜と“混ぜる”、スープに“入れる”、とは別に、レパートリーを増やすヒントになれば嬉しいです。
5-1.餃子の皮で簡単♪大人も満足の納豆レシピ3選
餃子は包むだけでも大変なイメージがありましたが、それはきっちりお手本どおり包まなきゃと思っているから。
綺麗に形よく包むべき、という価値観を捨て去ったら、意外に自由に使えるんですよね。
包んだり乗せたり、自由な発想で楽しんでいきましょう。
今回は包むレシピです。
5-1-1.つるんと蒸し餃子
(材料)
ニラ 大さじ2
ツナ 小さじ2
納豆(ひきわり) 1パック
餃子の皮 6枚程度
(作り方)
1.ボウルに、2-3mm幅にカットしたニラ、ツナ、納豆を入れて混ぜ合わせる。
2.餃子の皮で1のたねを包み、縁にひだを作らないように、水をつけてとめ合わせる。
3.フライパンに薄く油をひき、中火でふたをして片面を3分程度加熱し、ひっくり返したら水を適量入れて同じく3分程度蒸し焼きにする。
食べにくい緑黄色野菜もほかの食材と包むと食べやすくなることってありますよね。
苦手な食材も餃子の具材に。
あまり見たことがない形だと食べてくれるかもしれません。
蒸し焼きの途中で水分がなくなってしまうと、餃子がフライパンにくっつきやすくなりますので、水分量に注意してくださいね。
蒸し焼きにすると、表面がつるんとした仕上がりになるので、後期の初め頃のつかみ食べにぴったりです。
大人が食べる際には、ポン酢やラー油など、お好みのたれとともに味わってください。
5-1-2.まんまる餃子
(材料)
鶏ミンチ 大さじ3
玉ねぎ 大さじ2
納豆(極小粒) 1パック
餃子の皮 10枚程度
(作り方)
1.ボウルに、鶏ミンチ、粗みじん切りにした玉ねぎ、納豆を入れて混ぜ合わせる。
2.餃子の皮2枚で1のたねをはさみ、水をつけて円の縁をとめ合わせる。
3.フライパンに薄く油をひき、中火でふたをして片面を3分程度加熱し、ひっくり返したら水を適量入れて同じく3分程度蒸し焼きにする。最後にふたをとり、やや水分を飛ばす。
離乳食では、ミンチをいつから使うか?という悩みが出てくると思います。
鶏ミンチは中期の後半から使えますが、豚肉、牛肉のミンチ肉は脂肪分が多いのが難点。
調理しやすい面はありますが、赤ちゃんの消化不良をまねく可能性があるので、後期に使えるようになっても、なるべく遅めの方が安心かな、と考えています。
これも、大人向けにはお好みのたれで召し上がってください。
5-1-3.パリパリスティック2種
◾️チーズ入りスティック
(材料)
粉チーズ 大さじ1
納豆(ひきわり) 1パック
餃子の皮 6枚程度
(作り方)
1.ボウルに、粉チーズと納豆を入れて混ぜ合わせる。
2.餃子の皮で1のたねを包み、スティック状になるよう水をつけながら巻き、両端もとめ合わせる。
3.薄く油を引いたアルミホイルをトースターに敷き、焦げ目がつくまで焼く。
チーズの中でも特にカルシウムを多く含むのが粉チーズです。
粉チーズは後期から使える食材なので、調味も同時にできて便利。
混ぜ込むだけで手軽にカルシウムを補給できるのが嬉しいですね。
大人にとっても食べやすいおつまみになります。
◾️青のり入りスティック
(材料)
キャベツ 大さじ2
青のり 大さじ1−2
納豆(極小粒) 1パック
餃子の皮 6枚程度
(作り方)
1.ボウルに、粗みじん切りにしたキャベツ、青のり、納豆を入れて混ぜ合わせる。
2.餃子の皮で1のたねを包み、スティック状になるよう水をつけながら巻き、両端もとめ合わせる。
3.薄く油を引いたアルミホイルをトースターに敷き、焦げ目がつくまで焼く。
青のりは離乳食中期から使えます。
ふりかけるだけでビタミン、ミネラルがとれる優秀な食材なんですね。
血液や細胞を作ったり、成長をうながす働きをする栄養素を多く含むので、少量でもコツコツとっていきましょう。
青のりは火を通すと香りが立つので、食欲を引き出すのにもいいですね。
これらのスティックは、蒸し焼きに比べると皮が固めになります。
完了期間近の後期後半あたりから試してみてください。
5-2.冷凍もレンチンもすぐできる納豆おやきレシピ3選
手づかみ食べに最適なおやき。
私は結構な頻度でおやきやお好み焼きを活用していました。
もちろん、蒸しパンやパンケーキなどに混ぜ込んで手づかみ食べの練習はできますが、ほんのり甘い系の食材に納豆は我が家は合わず‥。
手づかみレシピには色々なものがあるので、赤ちゃんに合うメニューを見つけたいですね。
おやきに関わらず、手作りした離乳食は冷凍して1週間程度で使い切るのが基本となりますので、まとめて作って3回食を乗り切っていきましょう。
5-2-1.じゃがいも納豆おやき
(材料)
じゃがいも 中3つ
納豆(ひきわり) 1パック弱
(作り方)
1.ボウルに、すり下ろしたじゃがいも、納豆を合わせて混ぜ合わせる。
2.フライパンに少量の油をひき、1のたねを手のひらサイズで入れたのち、こんがり焼き色がつくまで両面じっくり火を通す。
じゃがいもに豊富なビタミンCは熱に強いことが特徴的。
火を通すと流れてしまうビタミンCもある中、じゃがいもは頼もしい食材ですよね。
ビタミンCには抗酸化作用があり、免疫力を上げる栄養素の一つになります。
赤ちゃんの免疫力を整えるためにも、定期的に取り入れたいですよね。
またじゃがいもは、すり下ろして加熱するもモチモチした食感に。
大人向けには、納豆の代わりにニラやにんじん、ねぎなどを入れるとチヂミになるので、効率よく大人の献立も作っていきましょう。
5-2-2.しらす納豆おやき
(材料)
しらす干し 25g
納豆(ひきわり) 1パック弱
小麦粉 大さじ1と1/2
作り方は、5-2-1の「じゃがいも納豆おやき」と同じです。
写真のように、全ての材料をよく混ぜ合わせ、フライパンでこんがり焼き色がつくまで両面じっくり火を通したら完成。
魚の栄養を丸ごととれるしらす干しは、赤ちゃんから大人まで、誰にとっても嬉しい食材ですよね。
魚には骨を作るカルシウムはもちろん、カルシウムを骨に取り込むのに不可欠なビタミンDも豊富に含まれています。
そして、そのカルシウムを骨に留めておくのに必要なのがビタミンKなんですね。
納豆にはビタミンKがいっぱい。
なので、丈夫な骨を作るためには、しらす干しと納豆の組み合わせは最強、というわけです。
また、骨を丈夫にするには、栄養だけとっていればオッケーではありません。
運動を通じての骨への適度な刺激や負荷、成長ホルモンの働きが合わさって、毎日骨が作り替えられていきます。
「栄養」×「外遊び・運動」×「睡眠」
昔から言われているように、“食べて遊んで十分に寝る”ということがやはり大事なんですね。
5-2-3.にんじん納豆おやき
(材料)
にんじん 1/2本
納豆(ひきわり) 1パック弱
小麦粉 大さじ1と1/2
この作り方も、5-2-1の「じゃがいも納豆おやき」と同じです。
材料を混ぜたたねをじっくり焼いていきましょう。
にんじんはあまり多く入れてしまうと、成形する時にまとまりにくくなってしまうので注意してください。
おやきのたねがもったりした状態になるまで、少しずつにんじんを入れながら混ぜるといいですね。
にんじんといえば、β−カロテンが豊富。
皮膚や血管、内臓の細胞を守り、免疫力を高め、整腸作用があるので、赤ちゃんにとっては積極的にとっていきたい野菜です。
今回は、「離乳食後期の納豆の量はどれくらい?」「離乳食後期に小粒納豆は食べられる?」「納豆は冷凍できるの?」「カミカミレシピのレパートリーを増やしたい」といった方に向けて、離乳食後期におすすめの時短納豆レシピについて書いてみました。
赤ちゃんはお腹が空いたら待ったなし!
ハンバーグや炒め物の残りなど、中途半端に残ってしまった食材でも、細かく刻んで混ぜ合わせれば、餃子料理やおやきにリメイク可能!
慌ただしい3回食の時期も、ママの負担を減らしながら作っていきましょう。
離乳食の目的や全体像について前もって理解しておくと不安が和らぎますよね。
こちらのページから離乳食の各時期の特徴についても、ぜひご確認ください。
(参考文献)
『子どもに効く栄養学』中村丁次・牧野直子監修(日本文芸社)
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