離乳食のあとに続く幼児食。
個人差はありますが、1歳半頃から5歳頃までが目安の時期となります。
大人の食事とは別に、子ども用の食事を用意するのはなかなか大変なもの。
少しでも効率よく、負担なく作っていきたいですよね。
この記事では、
✔︎幼児食を作るのがしんどい
✔︎幼児食を作る時の注意点は?
✔︎大人食からの取り分けのコツが知りたい
といった方に向けて、大人食からの取り分けで効率的に幼児食を作る7つのコツについてご紹介しています。
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目次
1.大人食から幼児食を取り分けるコツ7選
こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。
幼児食を効率よく作るには、大人のご飯から取り分けるのが便利。
その際に、どのようなことに注意して用意すればいいか、そのコツについてみていきましょう。
1-1.子どもが噛める大きさに切る
(大人のおでんから取り分けた幼児食)
幼児期は、まだ歯が生えそろっていないこともあり、噛む力はまだ不十分。
なので、パクパク食べられるようになっていても、子どもが噛める大きさに切る、ということは引き続き必要になってきます。
例えば、大人メニューがおでんの場合、子どもが噛める大きさにカットし、もう一度煮返します。
少し濃いめの煮物から取り分ける時でも、別の鍋に少し水分を加えて煮返すことで余分な塩分も落とせていいですね。
1-2.塩分に注意する
離乳食期は基本的に味つけはなしで問題ありませんでしたが、幼児期に移ったからといって急に大人と同じ味つけにするわけではありません。
味を濃くしてしまうと、味覚が育たない上に、塩分のとり過ぎで健康を害してしまいます。
なので、引き続き、薄味を基本とします。
長年の統計からは、私たちは日々塩分をとり過ぎていることがわかっていますが、大人が調味料からとってもよいとされる塩分は1日3g程度。
食塩は食品自体にも多く使われているので、量が目に見える調味料を使うにあたっては少し気をつけたいですよね。
参考に、お味噌汁に使う味噌の量は次のとおり。
味噌10g 小さじ1と1/2
(目安:食塩1g程度)
単純に4人分とすると、
味噌40g 小さじ7弱(大さじ2と小さじ1弱)
我が家は、20%減塩タイプの味噌を使っているので、味噌の食品表示には次のように表記されていました。
食塩相当量 8.3g
1人分の味噌汁に使う味噌10gに食塩が0.8g含まれていることになります。
一般的な味より少し薄めですが、十分美味しいです。
味噌にどれだけ塩分が含まれているかは商品により様々。
幼児食を機に、ぜひあなたのご家庭の味噌でもチェックしてみてくださいね。
1-3.脂肪分に注意する
私自身、離乳食期から、調理で油をどのように使えばいいのか、とても悩んでいたことがありました。
油はとり過ぎると体に悪い、というイメージがあったので慎重になっていたんですね。
確かに、必要以上にとってしまうと、肥満のほか様々な病気を招く食習慣につながったり、消化不良を引き起こしてしまったりと、不調の原因になることも。
ですが、脂質は三大栄養素の一つなので、私たちにとってとても大切な役割を持っています。
大切なのは、摂り方のバランス。
肉の脂身やバター、植物油などをとり過ぎないよう、大人メニューから取り分ける際には気をつけていきましょう。
1-4.無添加の食品を選ぶ
食品や調味料には様々な添加物が使われているため、私も離乳食期から気になっていました。
日常生活において完全に避けることは難しいですが、まだ未熟な幼児には極力避けたい、とも思いますよね。
食品添加物は国の安全基準を満たしたものが使われているわけですが、発達途中の幼児がとった場合、将来にわたりどんな影響が出るかはわかりません。
また大人であってもなるべく食材そのものの味を活かした方が、体にとっては望ましいですので、幼児食作りに関わらず、普段から無添加の食品を選ぶことを意識していきたいですね。
添加物かどうかの判断については、〇〇酸〜〜や、聞き慣れない物質名が食品表示に書かれているかが大まかな指標になります。
ただ、あまり気にし過ぎて神経質になってしまうと食事作り自体が苦痛になってくるので、
・ハムなどの加工食品を使う回数を減らす
といったことから行っていきましょう。
(参考)
厚生労働省:食品添加物
1-5.とろみをつける
(細粒タイプの片栗粉)
大人メニューのものを小さく切っただけでは食べにくいことがあるかもしれません。
そんな場合はとろみをつけてあげるとつるんとまとまって食べやすくなります。
片栗粉を水でといて使うのが面倒くさいと思う場合は、ささっとふりかけるだけでとろみがつく細粒タイプの片栗粉もあるのでうまく利用していきましょう。
これは大人向けのばら寿司を少しカットして、薄いだし汁で煮てとろみをつけたものです。
このほか、肉や魚、野菜の炒めものなどでも、小鍋で煮てとろみをつけたらすぐに一品できるので効率よくレパートリーを増やしていきましょう。
1-6.刺激物を避ける
幼児期に様々な味や食感を経験させることは大切ですが、あまりにも“辛い”“酸っぱい”といった刺激が強いと、胃腸に負担がかかってしまうんですね。
香辛料などの香りや辛味は食欲を高めてくれたり、料理に奥行きを与えてくれたりするので効果的に使っていきたいですが、まずは大人にとっては少し物足りないくらいにマイルドに味つけをするのが安心。
料理が仕上がった後に、大人メニューのみに香辛料をプラスするようにしましょう。
1-7.なるべく食品数を増やす
栄養価は食品数が増えると高まることになります。
大人メニューから子どもメニューを取り分けたら、最後に食品数をチェック。
✔︎いつも同じような食材が続いていないか
✔︎数日単位で肉魚、豆腐、野菜、いもなど種類の異なる食材を食べられているか
という意識を持つだけで栄養バランスは変わってくるんですよね。
取り分けにより調理の効率を図りつつ、食べたものの吸収率や代謝を高めるためにもぜひ確認してみてください。
以上、7つのコツをまとめると次のとおりとなります。
すべての項目を達成しようとすると大変なので、1つ、2つから試していきましょう。
2.大人食への味つけは後からしよう
調理途中に塩味を加えてしまうと、食材の中にその味が入り込んでしまって、食べた瞬間に口の中で塩味を感じにくいことがあります。
食材の表面に塩味が残っている方が、少ない塩分の量で味を感じられる、というわけですね。
幼児食の取り分けにおいても、まず薄味を前提に調理し、大人向けには、あとから食材の表面に塩味が残る形でプラスしましょう。
塩味は、温度が高いとマイルドに、温度が低くなるにつれて強く感じる性質があるので、冷たい料理は冷めてから味加減をみてくださいね。
いかがでしたでしょうか。
今回は、「幼児食を作るのがしんどい」「幼児食を作る時の注意点は?」「大人食からの取り分けのコツが知りたい」といった方に向けて、大人食からの取り分けで効率的に幼児食を作る7つのコツについて書いてみました。
毎日大人のご飯と一緒に子どものご飯を作るのは本当に大変ですよね。
今すぐには子どもの変化は実感できなくても、小さいときの食習慣は子どもの体と心に確実に残ります。
小さな心がけであっても、ゆっくり続けられたらそれで十分。
食事は子どもの未来を作っていると考えて、自分自身を褒めていきましょう。
幼児食作りに役立つおすすめの本についてはこちらの記事で紹介しています。
レパートリーの強化に、負担軽減に、ぜひ参考にしてくださいね。
ちょっと相談してみたい方は
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2.塩分に注意する
3.脂肪分に注意する
4.無添加の食品を選ぶ
5.とろみをつける
6.刺激物を避ける
7.なるべく食品数を増やす