赤ちゃんや小さい子どもがいるママにとって、少なからず通る道が、子どもの好き嫌いです。離乳食を進める過程で少しずつ直面するようになり、成長するにつれてその傾向が強まることも。
食事作りは毎日のことなので、子どもの健康を考えて作ったのに食べてもらえないと本当にがっかりしますよね。
そして、あれこれ工夫してもなかなか思うようには食べてくれない。そんな時一体どうしたらいいのか、悩んでいるママは多いと思います。
この記事では、好き嫌いの原因を押さえながら、食事作りで心に留めておく一つのポイントについて私の考えを書いています。
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1.好き嫌いの原因は多岐にわたる
こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。子どもの好き嫌いについては、色んなサイトで解説されていますが、影響する要因は実に多岐にわたることがわかっています。
まず知っていただきたいのがその要因の数。
下記のサイトでは11個の原因が挙げられています。
◆食べ物の好き嫌いが激しい子供のママが知るべき11の原因(マーミー)
https://moomii.jp/kosodate/sukikirai-point.html
1.味覚が敏感
2.感受性が豊かであることによる防御反応
3.体調や内臓機能の悪化
4.遺伝や生活環境
5.心理的トラウマ
6.調理時のにおい
7.食器などのにおい
8.初めて見るものへの抵抗
9.ソースやタレが苦手
10.まな板から食品に移るにおい
11.大きさや形、量の見た目
それぞれの背景とその対策について、ここで論じることが目的ではありません。本当に様々な要因が影響し、その内容は深く、範囲も広いということを理解することが前提にあるということです。
なので、うちの子どもはどの原因にあたるのか一つずつ探ったり、好き嫌いをなくすためにこれらの要因をできるだけ取り除く挑戦をしようとしても、忙しいママにとっては相当大変なこと。
というよりも、こんなにも多くの原因が好き嫌いに関わり、また日々原因が変わっていくのだとしたら、原因をきっちり特定すること自体、それほど重要ではないと思えてくるのではないでしょうか。
好き嫌いが出てきたら、その原因をきっちり把握して克服しようとするママは多いと思いますが、これほど原因が多くある中、克服すること自体に躍起になったり、イライラして子どもや自分にまで優しくなれないと、かえって悪循環に陥る可能性があります。
2.突然食べられるようになることも
我が家では、長男が離乳食の時には食べていた魚や野菜を、大きくなるにつれて避ける傾向が出てきました。
あ〜好き嫌いが始まった‥と思って、あの手この手で、魚や野菜を隠す工夫をしたり味付けや切り方を変えたりして、ここ2年くらい経過してます。
でもでも!保育園の先生に聞いてみると、給食に出てくる魚や野菜は頑張って食べているとのこと。
自宅ではなく、友だちや先生と一緒に食べるという環境が長男の意欲を後押ししているんだろうなと思いました。
そして最近、ダメ元で夕食に魚のムニエルとキャベツの千切りマヨネーズサラダを出してみたところ、そのままパクパク!
え、食べられるの?一体何が変わったのか‥
呆気に取られるくらいの食欲。そしておかわり!の声。
ずっと“長男は魚と野菜が苦手”と思い込んでいて、食材の原形のまま食卓に出すことをためらっていた私。
食べられるようになるんだ‥と実感した瞬間でした。
常に成長している子どもの味覚や食に対する捉え方は、絶えず変化しています。
今日食べられなくても、明日、1週間後、数ヶ月後に変わる可能性は十二分にある。
好き嫌いの原因をその時々で厳密に追求する意味は、少し弱まるのではないでしょうか。
一方。
兄を絶えず見ている次男は、比較的好き嫌いがなく何でも食べてくれていたのに、兄が「ぼくこれ食べない」というのに同調し、「ぼくも食べない」と。
そういうことになるのね。
はいはーい、また後日改めて作ります!
とさっとお皿を引き上げたのでした。
それまで食べられている食材でも、本人の自我が発達していくと、嫌いでもないのに、その場の雰囲気によって食べないことも起こることを痛感した出来事でした。
3.極端でなければ栄養面は問題なし
子どもに好き嫌いが出てくると、なぜ?どう対処したらいいの?栄養は足りてる?と不安になることも多いですよね。
でも不安になることはありません。
特定の食材がいくつか食べられなくても他の食材で栄養素は補えるので、そこまで心配する必要はありません。
「今」その食材を食べられなくても、成長するにつれ、いつか食べられるようになることもある!
そのためにも、食べないかもしれない食材も日常的に食卓に出し続けることが大切だなと思います。
食べられる食材も、食べないかもしれない食材も、いつも食卓にある。
子どもの好き嫌いは出てくるもの。
それを気にしすぎて、将来食べられるようになるはずの食材を親が避けることの方が、長い目で見たときの損失は大きいのではないだろうか。そう感じます。
色んな食材を、パパとママと一緒に楽しく食べられる環境を、毎日を創っていくことの方が大切。
その笑みある食卓の重なりが、子どもの記憶の幸せの種となりますように。
そんな願いを込めて、好き嫌いと向き合うのも素敵ではないでしょうか。
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