これでバッチリ。離乳食のたんぱく質食材を効率的に管理しよう

お粥と野菜を順調に進められても、アレルギー性が高いたんぱく質に挑戦する時ってやはり緊張しますよね。

私も我が子がアレルギー体質なのかどうかわからない中、恐る恐る1さじを口に運んだのを覚えています。
でも、極端に恐れて適切な時期に与えなかったり、進め方が遅いのも逆効果。

この記事では、
✔︎月齢別に食べられるたんぱく質を知りたい
✔︎月齢別に進み具合を把握したい

といった方に向けて、離乳食初期〜完了期の各時期に食べられるたんぱく質を把握しながら、効率的な進め方について紹介しています。

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1.初期から食べられるたんぱく質

こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。

さっそく、離乳食初期に与えていいたんぱく質を見てみましょう。
生後6ヶ月頃に与えていい食材は次のとおり。

✔︎豆腐(絹豆腐→木綿豆腐)
✔︎水煮大豆/枝豆(薄皮を取り除いてから)
✔︎白身魚(たい/ひらめ/かれい/たら)
✔︎しらす干し(湯通しして塩分を落としてから)
✔︎卵黄(かたゆで)

調理法は、10倍粥や野菜の時と同じように、ゴックンと飲み込めるペースト状にします。
たんぱく質単体をペースト状にしてももちろんいいのですが、形をつぶして細かくしたものを10倍粥にまぜてあげるとラクチン。

初めてトライする時は1さじからですが、私の場合、アレルギーが出るのを心配するあまり、1食材を初日に1さじ、2日目に2さじ、3日目に4さじ、4日目に6さじ、5日目に新たな食材を1さじ、くらいのペースで進めていたので、初期の頃は食材を増やすペースが遅かったです。

5日ごとに新たな食材を増やしていくと、順調に進んでも1ヶ月で5,6種類程度。
アレルギーが出た時には一旦ストップするので、その余白の期間も見ておきたいですよね。

もちろん、食材を増やすペースは赤ちゃんの様子を見ながらですが、特に目立った変化がなければ、3日ごとくらいで新たな食材を取り入れるといいと思います。


(生後6ヶ月頃の育児日記)
※公開する前提で書いていなかったので乱筆でごめんなさい。

我が家の長男の場合、初めてのたんぱく質として絹豆腐をあげましたが、初日の1さじで下痢に。
「うわぁ〜聞いてたとおり、これがアレルギーかー!」と思い、すぐに小児科へ。下痢の原因は豆腐だけじゃなかったかもしれませんが、とりあえず下痢が治るまでたんぱく質は中止になりました。

また、初めて卵黄のかた茹でをほんの1さじあげた時も、すぐに口まわりにプツプツと湿疹が。特にしんどそうな雰囲気でもなかったですが、念のため小児科へ行きました。様子見となりましたが、2日目以降も引き続き2〜3さじずつ与えながら徐々に食べられるようになっていきました。

なので、初めての食材は、初期以降ますます増えていくので、アレルギー症状が出る確率は高くなります。出たらすぐに小児科へいけば不安は解消されるので、極端に構える必要はありません。

2.中期から食べられるたんぱく質

続いて、生後7〜8ヶ月の離乳食中期から与えていいたんぱく質は次のとおりです。

✔︎豆乳(加熱してから)
✔︎きな粉(豆腐になれたら)
✔︎納豆
✔︎高野豆腐(乾燥状態からすりおろして)
✔︎白身魚(鮭)
✔︎ツナ(水煮)
✔︎赤身魚(まぐろ/かつお)
✔︎卵白(かたゆで)
✔︎鶏肉(ささみ→むね肉→もも肉→ひき肉)
✔︎レバー
✔︎プレーンヨーグルト
✔︎カッテージチーズ
✔︎牛乳(加熱してから)

食べられる食材がぐっと増える時期ですね。
色んな食材にどんどん挑戦していかないと‥という気持ちで、私は少し焦っていたこともありましたが、初期と同じく、3日くらいに1食材を増やしていくしかないので、焦る必要はなかったです。

加熱して与えるのが原則なので、そのまま食べられるヨーグルト以外はしっかり小鍋で火を入れていました。

雑誌やアプリでは色んなレシピがありすぎて迷うこともあると思いますが、出来上がりが映える必要はありません。綺麗に作って誰かに見せる必要はなく、赤ちゃんが触れば一瞬でぐじゃぐじゃになります。


(生後8ヶ月頃の育児日記)

調理法も難しく考えなくてOK。
初期よりも少し大きめのものを舌でつぶせるようになるのが目的です。
中期になったからといって、突然食べる量が増えるわけでもないので、初期の延長線として、新しい食材をお粥や野菜のメニューに取り入れていきましょう。

レバーは下処理に手間がかかるので、私はベビーフードを中心に使っていました。大人メニューでも登場させることはたまにしかないので、手間を感じる時はベビーフードもうまく活用すればよいと思います。



3.後期から食べられるたんぱく質

続いて、後期から食べられる食材は次のとおり。

✔︎青背魚(あじ/いわし/さんま/さば/ぶり)
✔︎牛肉(赤身)
✔︎豚肉(赤身)
✔︎プロセスチーズ
✔︎粉チーズ

油は中期から少しずつ使える食材ですが、後期には油を使ってソテーやチャーハンの調理法が使えるのが便利だなぁと感じていました。

栄養素の一つである脂質は、特に油からでなくても、肉や魚、卵など色んな食品に含まれます。
なので、我が家では中期には進んで油を使っていませんでしたが、調理法を広げようと思い、後期から少しずつ使うように。

油は、消化吸収がよい無塩バターと酸化しにくいオリーブオイルを使えば安心です。

後期になっても、何も凝った調理をしなくて大丈夫。
・5倍粥
・牛肉ソテー
・野菜スープ

といった感じで十分です。
(※頻繁に油を使うと摂りすぎになる可能性があるのでご注意ください)

1食に使う肉や魚の量は、多くても15g程度、お刺身1切れまたは1切半くらいのイメージになるので、少量で良いことがわかるのではないでしょうか。


(生後11ヶ月頃の育児日記)

4.完了期から食べられるたんぱく質

最後に、完了期から食べられる食材は次のとおり。

牛・豚ひき肉については、後期から食べられるとするサイトもありますが、なるべく赤ちゃんの胃腸に負担をかけたくない&完了期からで十分、との考えでこの一覧にしています。

✔︎油揚げ(油抜きしてから)
✔︎厚揚げ豆腐(油抜きしてから)
✔︎牛肉(ひき肉)
✔︎豚肉(ひき肉)
✔︎肉加工品(ハム/ウィンナー。ゆでて脂を落としてから)
✔︎甲殻類(えび/かに)
✔︎貝類(あさり/しじみ)

肉加工品については、商品によって添加物の含有量が様々です。商品を選ぶ時には、成分表示を確認した上で購入すると安心ですね。

また、我が家の場合、貝類は噛みきりにくいかなと思い、クラムチャウダーのベビーフードであげていました。

完了期は色んな食材を口にするようになり、大人の食事と近い状態のものを食べられるようになりますが、油断は禁物。
食欲旺盛な我が家の次男は、早く食べたいあまり、よく噛まずに飲み込むようなこともあったので、のどを詰まらせないかいつもヒヤヒヤしていました。

パクパク食べられるようになるのは嬉しいですが、安全な食べ方をしているか、も注意してあげてくださいね。

タコ、イカ、刺身、魚加工品(かまぼこ/ちくわ/魚肉ソーセージ等)、魚卵(いくら/たらこ/数の子等)、ベーコンなどについては、噛みにくい、食中毒の心配がある、のどに詰まりやすい、塩分が多いといった理由から、離乳食としては不向きな食材にあたります。

2〜3歳頃からであれば、少量からであったり、細かく刻んだりすれば食べられるようになりますが、これらを食べなくても成長する過程では問題ないととらえ、子どもにとって安全な食材で離乳食、幼児食を進めたいですね。

 

5.【注意】食べていない食材があっても大丈夫

慎重に、色んな食材が食べれるようにと、ママは必死になるかと思いますが、一人で慌てなくても大丈夫です。

保育園に通い出すときに、離乳食の進み具合や食べたことがない食材を確認し、アレルギーの有無などについて保育士や栄養士の先生と話し合いながら、一人ひとりの赤ちゃんの状態に合わせて少しずつ進めていくことになります。

なので、通う予定の園がどのような対応をしているか確認しておくと安心できますね。


いかがでしたでしょうか。
今回は、「月齢別に食べられるたんぱく質を知りたい」「月齢別に進み具合を把握したい」といった方に向けて、離乳食初期〜完了期の各時期に食べられるたんぱく質を把握しながら、効率的な進め方について書いてみました。

新しいたんぱく質を増やしていくのはもちろん時間がかかることですし、赤ちゃん一人ひとりの状況に合わせて進めていくもの。
まわりの同い年の友だちと比較せず、ゆったり進めてくださいね。


離乳食の目的や全体像について前もって理解しておくと不安が和らぎます。
こちらのページから離乳食の各時期の特徴についても、ぜひご確認ください。

離乳食の進め方は?


(参考)
小学館 HugKum「離乳食」
和光堂わこちゃんカフェ「離乳期情報」
ベビーカレンダー「離乳食 赤ちゃん食事ガイド」

ちょっと相談してみたい方は
\こちらからどうぞ/

 

 

頑張らないから続く♪
ゆるっと離乳食のススメ

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ABOUT US
高野 七緒
栄養コンサルタント/子育てアドバイザー/ライター。 育休復帰後に時短勤務を続けていましたが、仕事と家事、育児をこなすだけで体力も精神力も限界に。気持ちに余裕を持って子どもたちと関わりたい、そのために自分自身がもっと柔軟に働きたい、と思うように。 家族と自分を大事にするため個を発揮できる働き方へシフト。地方公務員として14年勤務後、食と教育の資格を複数取得し2020年からフリーに。 モットーは、“日々の何気ない食卓を子どもへの財産に変える”こと。