うなぎといえば「スタミナ食材」「栄養満点」。
夏バテ予防に、かぜ予防に、意識して食べる人も多いのではないでしょうか。
今では、夏の土用の丑の日にうなぎを食べるのが一般的になりましたよね。
食が細くなりがちな夏ですが、暑い夏を乗り切るにもやはり栄養は大事。
単にうなぎ飯として食べてももちろん美味しいですが、薬味を加えることで味わいの幅はぐんと広がります。
今回はうなぎ料理でもひつまぶしを取り上げ、
✔︎ひつまぶしに合う薬味を知りたい
✔︎ひつまぶしを堪能できる食べ方を知りたい
といった方に向けて、パワフルなうなぎの栄養素を見るとともに、120%満足できるひつまぶしの食し方について紹介しています。
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目次
1.うなぎを食べてスタミナ強化!
こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。
みなさんはうなぎはお好きですか?
我が家は子どもたちを含め、みんな大好き。
美味しいうなぎ屋さんがあると聞けば、そのお店に行く目的で旅行プランを立てて行くくらいの気合いを入れます。
一般的に、うなぎのお値段は高め。
普段はハードルが高くても、季節の行事やお祝い、プチ贅沢なひとときに味わいたいですよね。
ひつまぶしとは、もともとは、うなぎの蒲焼きの崩れたものや切れ端など、商品にならなかったものを美味しく食べるために考えだされた料理とも言われています。
ひつまぶしとは、蒲焼にしたウナギの身を切り分けた上で、お櫃などに入れたご飯に乗せ(まぶし)たもの
(出典:ウィキペディア「ひつまぶし」)
おひつや大きめのどんぶり鉢で食卓にのせれば華やかに。
家族みんなで取り分けて楽しめますよね。
ここで、うなぎの栄養素をみておきましょう。
たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランス良く含んでいることがわかります。
✔︎たんぱく質
✔︎不飽和脂肪酸
✔︎ビタミンA,D,E
✔︎ビタミンB群
✔︎カルシウム
✔︎亜鉛
など
うなぎがスタミナ食材と言われる理由としては、ビタミンAとビタミンB群が特に多く含まれているから。
皮膚や粘膜の健康を保ち免疫力を上げ、糖質や脂質などの栄養素の代謝を促進して疲れにくくする働きがあるんですね。
体力を消耗しがちな夏や、運動をした後などに最適な食材というわけです。
美味しい上に、疲れた体をケアしてくれるのは心強いですね。
2.にんじん嫌いでも大丈夫!ビタミンAの摂り方
野菜、特ににんじんやピーマン、ほうれん草など、緑黄色野菜が苦手な子どもは多いと思います。
私も離乳食の時から、何とか野菜を食べさせようと日々必死。
でも。
ビタミンAは、野菜に多く含まれるイメージがあるかもしれませんが、野菜のほか、肉や魚、卵、乳製品など、意外に広い食品に含まれているんですよね。
野菜など植物性食品ならカロテン類、肉や魚など動物性食品ならレチノールという栄養素がビタミンAとして働くことになります。
なので、ビタミンAだけに着目すると、野菜が苦手であっても、ほかの食品からとれば問題ない、ということに。
ここで、例えば、30歳男性の1日のビタミンA摂取基準量は、900μgRAEとされていますが、上に示すにんじん70gとうなぎの蒲焼き40gのどちらにもほぼ同量のビタミンA(500μgRAE)が含まれています。
この量で1日に摂りたい量の半分以上が摂れる、ということですね。
ここで、ビタミンAを含む食品を挙げますので、一つの参考にしてみてください。
レバー、うなぎの蒲焼き、ホタルイカ、あなご、卵、しらす干し、モロヘイヤ、ケール、にんじん、春菊、ほうれん草、大根の葉、小松菜、牛乳、チーズなど
少し気をつけることですが、野菜には、肉や魚には少ないビタミンCや食物繊維、カリウムなどの栄養素が含まれるので、いろんな食品をバランスよく食べることが大切、ということは変わりません。
苦手な食材を無理に克服するより、食べられるものをバランスよくとっていきましょう。
3.何が合う?ひつまぶしのおすすめな食し方
そのままでも美味しいひつまぶしをさらに堪能するための食し方をみていきます。
やはり味に変化があった方が楽しいですよね。
3段階に分けて味わい尽くしましょう。
3−1.うなぎそのものを味わう
はじめは、ストレートで。
たっぷりのたれでうなぎそのもののうま味を味わいます。
ご飯にもたれをかけると、うなぎに添えられているたれが足りない時がありますよね。
そんな時は、時短で自家製だれを作ることができます。
耐熱ボウルに次の材料を入れ、ラップをかけて電子レンジでチン。
加熱時間は、20−30秒ずつ追加しながら、味をみて調節してください。
✔︎みりん2
✔︎醤油2
✔︎料理酒1
✔︎砂糖1
甘めのたれがお好きな方は、砂糖を少し増やしてくださいね。
3−2.うなぎを薬味と味わう
続いては、色々な薬味で味のハーモニーを楽しんでいきます。
今回使った薬味は次のとおり。
ねぎ、大葉、三つ葉、のり、ごま、ゆず
ゆずはもちろん生を使ってもいいですし、ピリ辛がお好きな場合はゆず胡椒やわさびでも美味しいですよね。
我が家では無添加のゆず乾燥品をスープの香りづけや薬味で使っています。
3−3.うなぎ茶漬けを味わう
最後はやっぱりだし茶漬けで締めましょう。
お茶漬けといっても市販品を使えば手軽にできます。
市販の白だしを適量のお湯で割るだけ。
これに薬味を加えれば、それはもうほっこり癒しの時間になります。
締めにふさわしいので満足度も高まりますね。
いかがでしたでしょうか。
今回は、「ひつまぶしに合う薬味を知りたい」「ひつまぶしを堪能できる食べ方を知りたい」といった方に向けて、120%満足できるひつまぶしの食し方について書いてみました。
大人も子どももやりたいことに全力だと、お腹は空くし疲れは溜まってきますよね。
ときに家族みんなでひつまぶしを堪能して、気持ちを穏やかに、健やかな毎日を過ごしていきましょう。
豆腐をもっと美味しく食べたい、豪華に見える冷奴を作りたい、といった方にはこちらの記事を。
簡単に作れるので、いつもの献立にぜひ添えてみてください。
(参考文献)
『(七訂)食品成分表2018』香川明夫監修(女子栄養大学出版部)
『知っておきたい栄養学』白鳥早奈英監修(学研プラス)
ウィキペディア「ひつまぶし」
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