刺身に不可欠な薬味。
たいていの場合、刺身に添えられるのはわさび、しょうが、ねぎ、大葉、大根のけん、紅たでなどですよね。
そして、青魚のアジの刺身には、醤油にしょうが、ねぎが定番。
いつも同じ薬味だと味が想像できるので、ワクワク感は減ってしまいますよね。
この記事では、
✔︎しょうが醤油のアジの刺身を食べ飽きた
✔︎アジの刺身に合う薬味を見つけたい
✔︎薬味で食べ方を広げたい
といった方に向けて、アジの刺身をもっと愉しく美味しく食べるため、少し変わった薬味の合わせ方について紹介しています。
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
1.薬味をもっと愉しむ
こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。
これまで青魚の刺身には、殺菌と消臭の点から、わさびやしょうがが一般的に使用されてきました。
これら定番の薬味はもちろん美味しいですが、同じ食べ方をしていると、時に飽きてきますよね。
マンネリ化せずに、新たな味のハーモニーを発見したくて、同じ食材でも別の食べ方ができたらなぁと思います。
でも、自分で考えても食材をどう組み合わせていいのか、食材の合わせ方として適切なのかどうか気になるところ。
私は時々、目新しいものを求めてデパ地下のおしゃれな惣菜を利用します。
新商品をみていると、「え?この食材とこの食材合う?」というものに出会うんですよね。
和洋で全然違うテイストなのに合わせていいんだ、という発見。
固定観念を壊してくれます。
本来、食の楽しみ方は自由。
料理の世界では、その食材に合った適当で合理的な食べ方というものは存在しますが、家庭料理ではそのルールを崩してもいいわけです。
デパ地下の惣菜でも、斬新な組み合わせが美味しかったり、逆に、うーん‥これは‥と合わないものもあるんですね。
でも、それが楽しい!
家庭料理はプロの料理である必要はありません。
作りたいレシピに載っている調味料が常におうちにあるとは限りません。
なので、自分なりの食材の掛け合わせを試してみたり、アレンジの仕方を持つ方が何倍も楽しいと思うんです。
あなたのご家庭でも、定番ではない、新しい薬味の使い方をぜひ見つけてくださいね。
2.アジの刺身は食べ方がベスト
アジは青魚の一種。
青魚は一般的にクセや臭みが強いと言われていますが、イワシやサバと比べても、アジは臭みが少なく、魚があまり得意でない人でも食べやすいものではないでしょうか。
ここで、アジの主な栄養素をみると次のとおり。
✔︎良質なたんぱく質
✔︎魚特有のDHA・EPAが豊富
✔︎ビタミンD
✔︎ビタミンB2・B12
✔︎カルシウム
✔︎タウリン
魚の中でも青魚に特に多い不飽和脂肪酸DHA、EPAは、脳細胞を活性化させたり、心筋梗塞や動脈硬化を予防する働きを持つもの。
なので、大人も子どもも積極的にとっていきたい食材の一つです。
ですが、このDHAとEPA。
焼いたり揚げたりするなどの加熱により、魚の体内から流れ出てしまうんですね。揚げ物だと半分近くまで減ってしまうと言われています。
効率よくこの栄養素をとるには、加熱調理しない刺身が一番ということに。
ワンパターンになりがちな刺身を、もっと美味しく、レパートリーを増やしていけたら嬉しいですよね。
次に、定番ではない、少し変わった薬味の使い方をみていきましょう。
3.薬味で新しい食べ方をみつけよう
ここでは、和洋それぞれ2つのテイストを挙げています。
どれもシンプルで簡単にできるもの。
アジの刺身を色んな形で楽しんでいきましょう。
3−1.【和】ねぎ+大葉+みょうが
✔︎こねぎ
✔︎大葉
✔︎みょうが
✔︎ごま油
✔︎天然塩
こねぎを小口切りに、大葉とみょうがを細切りにします。
ごま油と天然塩を合わせ、アジの刺身にたっぷり添えましょう。
3種の薬味とごま油のコクが一味違ったハーモニーを生み出しています。
料理に使う塩ですが、ミネラルを含まない精製塩より、海水塩や岩塩などの天然塩の方がミネラルを含む上に、うま味、コク、甘みを感じられます。
刺身などシンプルな調理は、素材の味をダイレクトに感じるので、塩の種類を変えてみるのもいいかもしれません。
3−2.【和】長いも
✔︎長いも
✔︎めんつゆ
✔︎こねぎ
こねぎを小口切りに、長いもをすりおろします。
たたいたアジを長いもにのせたら完成。
めんつゆと長いものふわふわ食感がマッチしてほっこりした一品になります。
3−3.【洋】レモン汁
✔︎オリーブオイル
✔︎レモン汁
オリーブオイルとレモン汁を混ぜ合わせ、マリネ液を作ります。
食べやすい大きさに切ったアジの刺身をマリネ液に1時間〜半日程度漬け込んだら完成。
カットしたプチトマトや玉ねぎスライスと一緒に漬け込んでもいいですね。
さっぱりとした一品になっています。
3−4.【洋】パセリ
✔︎オリーブオイル
✔︎パセリ
✔︎天然塩
食べやすい大きさに切ったアジの刺身をお皿に盛り付け、オリーブオイルを回しかけ、パセリと天然塩を振ってカルパッチョに。
簡単なのに少し映える前菜やおつまみにもなる便利な一品です。
いかがでしたでしょうか。
今回は、「しょうが醤油のアジの刺身を食べ飽きた」「アジの刺身に合う薬味を見つけたい」「薬味で食べ方を広げたい」といった方に向けて、アジの刺身をもっと愉しく美味しく食べるため、少し変わった薬味の合わせ方について書いてみました。
料理のアクセント的な役割の薬味ですが、それぞれ持つ健康パワーもたくさんあります。
ほんの少し添えるだけでガラリと味を変えてくれる薬味で、いつもの献立に彩りをプラスしていきましょう。
日本人の食事に多い塩分。
薬味を使って減塩できる食べ方のコツについては、こちらの記事で紹介していますので、よければ参考になさってください。
(参考文献)
『(七訂)食品80キロカロリーガイドブック』香川芳子編(女子栄養大学出版部)
『栄養学の基本がまるごとわかる事典』足立香代子監修(西東社)
『その調理、9割の栄養捨ててます!』東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部監修(世界文化社)
ちょっと相談してみたい方は
\こちらからどうぞ/