スープの旨味を倍増!コクを高めるたった1つのステップ

“美味しいスープを作るには時間がかかりそう”
“味噌汁以外のスープは作ったことがない”

色んな作り方があるからこそ、逆になかなか手が出しにくいスープ。
そんなイメージを持っていませんか??

日本人にとって一番馴染み深いスープは味噌汁だと思いますが、そのほかのスープでも簡単に旨味を増やすことはできます。

この記事では、
✔︎簡単にスープに旨味を出したい
✔︎味噌汁以外のスープをレパートリーに加えたい

という方に向けて、スープの旨味とコクを高めるたった1つのステップ、オイルを加えるメリットについて紹介しています。

 

1.コクとは

こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。


よく耳にする料理の“コク”。
そもそもどのようなものでしょうか。


実は、“コク”に正確な定義はありません。


味覚の基本の五味として、甘味、塩味、苦味、酸味、旨味が知られていますが、それらに加えて、料理の香りや食感、濃厚さ、複雑さなど、味の奥行き、深さを感じる場合に使う表現となっています。


手の込んだ料理を食べた時って、
「うわぁ〜美味しい〜」
「なんだか深ーい」
「何が入ってるんだろう」
「どんな味づけしてるんだろう」

って思ったことはありませんか?


“コクがある”とは、うすっぺらい味に使うものではないので、コクを出すにはシェフや料理研究家のような、料理の達人ができることといったイメージがあったり、普段の生活ではなかなか作れない、というハードルを感じるかもしれません。


もちろん手間や時間をかけてこそできる“コク”はありますし、その美味しさは格別ですが、簡単に作れるコクもあります。


2.最後にオイルを少し加える


例えば、本格的なフレンチのスープにはそれ相応の作り方があって時間がかかるものですよね。


旨味の作り方にも、旨味の多い食材を重ねる、煮詰める、寝かせるなど、色々テクニックはあると思いますが、時間がなく、かつ調理技術もごく普通の場合、日々の生活に難しいテクニックを取り入れるのは簡単なことではありません。


そこで、家庭で作るスープをワンランクアップさせる簡単なコツは、
スープ作りの最後に、ほんの少しオイルを入れる、ということ。


オイルには、味をまろやかにしたり、味をまとめたり、香りを追加するといった働きがありますが、温まったスープにオイルを入れることで、ふわっと香りが立ち、コクが増して味に深みを感じるようになります。


入れる量としては、1人前のお椀に半周程度、ひとふりでOK。
ほんのワンステップで普段とは違った深い味が出るのが嬉しいですね。


3.風味と健康効果の高いオイルを


全ての食材は旨味を持っているので、美味しいスープを作るには1つだけ食材を使うより、複数使った方が美味しくなります。


ですが、あまり多くの食材を使うと味がぼやけたり、ごった煮みたいになって見た目が悪くなってしまったり。
なので、2、3種の食材でスープを作ると、味も見た目もきれいにまとまってくれていいですね。

そして、最後にオイルで旨味や風味をプラス。



では、どのオイルを使えばいいのか、オイルの種類と主な働きを見ていきましょう。
一つのオイルは色んな種類の脂肪酸から構成されていますが、ここではオイルの中で割合が多いものに基づき分類します。

 

◾︎オレイン酸
血中コレステロールを減らし動脈硬化を予防する。
オリーブオイル、菜種油、紅花油、ごま油など


◾︎リノール酸
血中コレステロールや血圧を下げるが、摂りすぎるとアレルギーの原因になることも。
大豆油、ひまわり油、ごま油など


◾︎α-リノレン酸
がんや高血圧、アレルギー疾患を防ぐ。
しそ油、えごま油、亜麻仁油など

 

(ごま油)


オイルへの関心は人それぞれなので、家庭にあるオイルの種類も様々ですよね。


我が家では、
・サラダ油(体に脂肪がつきにくい中鎖脂肪酸と呼ばれるもの)
・エキストラバージンオリーブオイル
・ごま油
を常備。
そのほか、亜麻仁油入りのドレッシングとマヨネーズを使っています。


色んな種類のオイルがある中で、スープに加えるものとして一体どれを使えばいいのか迷うかもしれませんが、香りが高いオイルとして身近なのは、
オリーブオイルごま油ではないでしょうか。


それぞれ洋風と中華のイメージが強いので料理に合わせて使いやすく、一般家庭によく常備されているものだと思います。

和食のお味噌汁にオイルを入れることにやや違和感を覚える人もいるかもしれませんが、これが意外に合うんです。
オリーブオイルとごま油で十分味に深みを出すことができるので、次を参考にぜひ試してみてくださいね。

<和風>オリーブオイル、または、ごま油
<洋風>オリーブオイル
<中華>ごま油

 


(左:えごま油、右:亜麻仁油)


オイルは食品の分類上、油脂類に分けられ、1日に摂ってよいとされる基準値は、年齢や性別、活動量によって定められています。
油脂類である以上、カロリーは高いので、どんなに健康効果のあるオイルでも取りすぎは要注意。


スープに加える場合は、1人小さじ1弱くらいを1日1回程度にしておくとよいと思います。


スープにオイルを加えることに慣れてきたら、よりレパートリーや健康効果を広げるものとして、えごま油や亜麻仁油などに挑戦してみるのもいいかもしれません。



いかがでしたでしょうか。
今回は、「簡単にスープに旨味を出したい」「味噌汁以外のスープをレパートリーに加えたい」という方に向けて、スープの旨味とコクを高めるたった1つのステップ、オイルを加えるメリットについて書いてみました。

これで、時間がない中でのスープ作りも、簡単で美味しい深みのある味を出すことができると思います。
オイルの新しい使い方が身近になって、美味しい上に、オイルの健康効果も実感できたらいいですね。



(参考資料)
『からだにおいしい あたらしい栄養学』吉田企世子/松田早苗 監修(高橋書店)
『最新版 知っておきたい栄養学』白鳥早奈英 監修(学研プラス)
『栄養の基本がわかる図解事典』中村丁次 監修(成美堂出版)

 

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ABOUT US

栄養コンサルタント/ライター。 育児復帰後に時短勤務を続けていましたが、仕事と家事、育児をこなすだけで体力も精神力も限界に。気持ちに余裕を持って子どもたちと関わりたい、そのために自分自身がもっと柔軟に働きたい、と思うように。 家族と自分を大事にするため個を発揮できる働き方へシフト。地方公務員として14年勤務後、複数の食資格を取得し2019年から異分野でフリーに。 モットーは、“日々の何気ない食卓を子どもへの財産に変える”こと。