わけぎを使った料理というと、“ぬた”が定番。
わけぎレシピを調べてみても
・わけぎとホタテのぬた
・わけぎとタコのぬた
・わけぎとまぐろのぬた
‥
甘めの酢味噌で食べるのが一般的ですよね。
定番はもちろん美味しいですが、わけぎ＝ぬた、のように固定してしまうと楽しみは減ってしまうもの。
たまには定番とは違った食べ方をしたい、新たな味を見つけたい、って思いますよね。
この記事では、
✔︎わけぎを生食できるレシピは？
✔︎わけぎを使った薬味を知りたい
といった方に向けて、わけぎとねぎとの違いを見ながら、シンプル調理でも箸が止まらないわけぎのおかず薬味について紹介しています。
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目次
1.わけぎとねぎとの違いは？
こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。
一般的に、薬味として定番なのはねぎ。
色んな献立に華を添えてくれます。
そんなねぎと色も形も似ているのが、わけぎ。
通年流通はしているものの、取扱量はねぎより少ないのでお目にかかることは少ないかもしれません。
ここでは、わけぎの特徴と栄養素をみていきます。
1−1.わけぎの特徴
わけぎとねぎの違いを見てみると、次のとおり。
＜わけぎの特徴＞
✔︎ねぎと玉ねぎの雑種
✔︎球根あり
✔︎葉はねぎよりしなやか
✔︎風味は強いが、一部品種は弱めで甘い（出典：ウィキペディア「ワケギ」）
上の写真からわかるように、根本に大きな違いがありますよね。
球根の有無です。
わけぎには、ぷっくりした球根があります。
ねぎには特有のピリッとした辛味がありますが、わけぎはその辛味がマイルド、と言われることも。
ただ、実際に食べた感じでは、ねぎと同じくらいの辛味があるので、辛味が苦手な方が生食する場合には前もって確認した方がいいかもしれません。
また、ぬめりが強いのがわけぎ。
このぬめりが気になる場合には、鍋で下ゆで、または耐熱ボウルに入れて、電子レンジで加熱した後に、わけぎをしごいてぬめりを取ってから使ってください。
ぬたにするのが定番ですが、私としてはねぎと同じように使えるのでは、という印象を持っています。
1−2.わけぎの栄養素
次に、わけぎの主な栄養素をみてみます。
✔︎β−カロテン
✔︎ビタミンK
✔︎葉酸
✔︎ビタミンC
✔︎カリウム
✔︎硫化アリル
ねぎ類に分類されるので、栄養価はねぎと似ているんですよね。
効能としては、免疫力アップ、疲労回復、血行促進、血栓予防、食欲増進、消化促進、解熱など、高い健康効果が。
多めに小口切りにしておくと、冷蔵庫で3日程度保存できるので、いざという時にぱぱっと使えて便利です。
辛味がマイルドなわけぎなら、和洋問わず調味になじむので、色んな献立に使えるのが嬉しいですね。
では次に、わけぎで作る“おかず薬味”をみていきましょう。
2.ご飯のお供に！わけぎで作る“おかず薬味”7選
定番のぬたではなく、生食できないか。
そして、忙しい中、せっかく作るなら、単なる薬味で終わらせず、おかずにしたい、副菜にしたいって思うんです。
美味しくて、つい食べちゃう薬味はおかずになりますからね。
ここで紹介する7つのレシピは、すべて和えるだけ。
工程としては
2.数ミリ幅の小口切りにする
3.ほかの食材と合わせる、調味する
疲れ切って帰った後、夕飯の準備は極力最小限にしたいですもんね。
シンプル調理でも美味しい、を叶えていきましょう。
2−1.わけぎとまぐろのたたき
✔︎まぐろのたたき
✔︎わけぎ
✔︎白だし
小口切りにしたわけぎをまぐろのたたきと合わせ、市販の白だしで調味したら完成です。
シンプルですが、ご飯のお供にぴったり！
ほっかほかのご飯をついおかわりしたくなる、文句なしの旨さです。
▶︎合わせ方：ご飯、釜玉うどん、素麺など
2−2.わけぎのしらす干し和え
✔︎しらす干し
✔︎わけぎ
✔︎ポン酢
小口切りにしたわけぎをしらす干しと合わせ、ポン酢で調味。
しらすのしっとり感と、わけぎのシャキシャキで食感も◎。
魚嫌いの子どもも、骨がなく食べやすいしらす干しなら気に入ってくれるかもしれません。
▶︎合わせ方：ご飯、雑炊、ざるそば、素麺など
2−3.わけぎのたらこ和え
✔︎たらこ（無着色）
✔︎わけぎ
小口切りにしたわけぎをたらこと合わせるだけの手早さ。
私はたらこの塩分が気になるので、たらこを使う場合は減塩タイプを使いますが、それでも十分しっかりした味になります。
▶︎合わせ方：ご飯、和風パスタ、唐揚げ、餃子など
2−4.わけぎのめかぶ和え
✔︎めかぶ
✔︎わけぎ
✔︎海苔
✔︎めんつゆ
小口切りにしたわけぎを、めかぶと手でちぎった焼き海苔と合わせて、めんつゆで調味しました。
もちろんそのまま食べても◎。
冷奴や厚揚げと合わせると映える一品になります。
▶︎合わせ方：冷奴、厚揚げ焼き、納豆など
2−5.わけぎオニオン
✔︎玉ねぎ
✔︎わけぎ
✔︎マヨネーズ
✔︎レモン汁（なければ酢と砂糖）
小口切りにしたわけぎを、みじん切りにした玉ねぎと合わせ、マヨネーズとレモン汁で調味します。
肉料理、魚料理も、玉ねぎとレモン汁でさっぱりいただける一品です。
シンプルな主菜でも、食べる“おかず薬味”なら、少し特別感が出るのではないでしょうか。
▶︎合わせ方：牛しゃぶ、鶏ソテー、ハンバーグ、焼き魚など
2−6.わけぎと薄揚げのチーズ和え
✔︎薄揚げ
✔︎わけぎ
✔︎粒マスタード
✔︎すし酢（なければ酢と砂糖）
✔︎パルメザンチーズ
薄揚げに焼き色がつくまでトースターで焼きます。
細切りにした薄揚げと、小口切りにしたわけぎを和えて、粒マスタード、すし酢、パルメザンチーズで調味してください。
一見合わないように見える薄揚げとパルメザンチーズのコクが調和しています。
クセのある粒マスタードを使っているので、わけぎのぬたの洋風版のような仕上がりかもしれません。
▶︎合わせ方：サラダのトッピング、納豆、イカの刺身など
2−7.わけぎのオリーブ和え
✔︎オリーブ（塩漬け）
✔︎わけぎ
✔︎オリーブオイル
小口切りにしたわけぎを塩漬けオリーブと合わせただけです。
洋風献立の付け合わせにぴったり。
オリーブ好きな方にとっては、これだけで食べ切ってしまいそうな一品です。
▶︎合わせ方：オムライス、ピラフ、洋風パスタ、サンドイッチなど
いかがでしたでしょうか。
今回は、「わけぎを生食できるレシピは？」「わけぎを使った薬味を知りたい」といった方に向けて、シンプル調理でも箸が止まらないわけぎのおかず薬味について書いてみました。
7パターンでわけぎを味わいましたが、私のお気に入りは
・わけぎとまぐろのたたき
・わけぎのオリーブ和え
です。
和えるだけで満足できる美味しさを作れるって、ワーママにとっては神献立。
ぬただけでなく、生食したい場合は、わけぎもねぎと同じように薬味に使えるんですよね。
家族の好みに合わせながら、お気に入りのハーモニーを楽しんでいきましょう。
シンプルな釜揚げうどんにぴったりな薬味についてはこちらの記事で紹介していますので、よければ参考にしてみてくださいね。
（参考文献）
『（七訂）食品80キロカロリーガイドブック』香川芳子編（女子栄養大学出版部）
『（七訂）食品成分表2018』香川明夫監修（女子栄養大学出版部）
『からだにおいしい あたらしい栄養学』吉田企世子・松田早苗監修（高橋書店）
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