ワーママは仕事と家庭の板挟み。しんどい時は体と心の声を聴こう

育児休業から仕事復帰すると、事前に想像はしていても、実際に動いてみるとやはり予想以上に慌ただしいもの。

“時間がない”
“家事育児との両立ができない”
“何よりしんどい‥”

環境が変化する上、あまりに多くのことをこなさなければならない生活に心身ともに疲れ果てているママは少なくありません。

この記事では、ワーママが直面する育児の大変さと、理想と現実の狭間で揺れ悩む気持ち、そして自分自身を守るためにできることについて書いています。

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仕事と家庭を両立するママの叫び


パート社員、契約社員、派遣社員、正社員。
時短、フルタイム。

ママだけではありませんが、勤務形態には色々あります。
そして、仕事内容や職場の環境、人間関係が変わってくるので、どの働き方が一番大変だというものもありません。

勤務形態が何であろうと、決してラクではない仕事をこなし、仕事を終えてから保育園へお迎え、買い物、食事作り、洗濯、お風呂、歯磨き、寝かしつけと続きます。


文字にするとたった70字程度。
それなのに、実行するのはどれだけ大変か


子どもを寝かしつけた後も、やらなければならない家事がある。
疲れててその日のうちにできず、翌日に繰り越したら、それはそれで翌日の時間に支障が出る。
子どもと一緒に寝ても、深夜に子どもに起こされ睡眠不足に


きっと、まわりのママたちも同じ状況。自分だけ弱音は吐けない。いや、弱音を吐いても頑張って乗り切っていくしかない。


このように自分の考えを適宜修正しながら、毎日を必死に回してるというママは多いのではないでしょうか。


この気持ちは、他の人がもちろん想像することはできますが、実のところは、実際に体験したことのある人にしかわからないと考えています。


だからといって、体験したことがない他の人のことを切っているのではなく、人には知れない深い苦しさを抱えていることもある、ということを知っていただくだけでも支えになると思っています。




気持ちが辛くなった時にできること


私自身、仕事復帰してからの2年間は、とにかく時間に追われる毎日でした。

時短勤務でしたが、人手不足により仕事量は一人前かそれ以上。進行管理が上手く進んでいない仕事があると上司から注意され、プレッシャーとも闘う日々。

その上、子どもはいつ発熱するかわからないので、毎日体調管理にもピリピリ。

子どもの成長をゆっくり感じることに目を向けるどころか、24時間をどう使って、やるべきことをいかにスムーズに回していけるか、ということに神経をすり減らしていました。


“予定している時間どおりに物事を進めることが最優先”


果たしてこれでいいのか。いや、これでは本末転倒だろう‥という気持ちを心の奥底に抱えながら。


✔︎子どもと向き合うのがしんどい
✔︎子どもがかわいいと思えない
✔︎人と話したくない
✔︎なぜかわからないけど泣けてくる
✔︎頻繁に原因不明の下痢になる


これは私が一番しんどかった時期にすべて経験したこと。
ああ、自分は体も心も少しおかしくなってるんだろうな、と認識できたことがまだよかったかもしれません。


気分転換した方がいいと思い、時々朝の時間帯にほかの家事を差し置いて自分時間を確保したり、土曜日に保育所の一時利用を使って一人でリフレッシュしたり。


ストレスを溜めないように気分転換することはもちろん大切。
一人でぼーっとする、読書する、美味しいものを食べる、カフェでゆっくり流れる時間を愉しむ、など自分なりのストレス発散方法を見つけると、気持ちも充電できます。


私の場合、そうやって意識的にリフレッシュしようと心がけてきたものの、どこか緊急避難的な感じが抜けず、子どもが小さい間はそういうものだ、と無理に納得しようとしていました。

 


 

おかしな症状が半年以上続いた後、思い切って内科と心療内科を受診することに。検査の結果、過敏性大腸炎とうつ傾向にあることがわかりました。

育児ストレスが原因と判明し、自分は一種の病気だったのだと知ると、だいぶ気持ちも楽に思えるように。


誰かに話を聞いてもらう、ということはとても大切
だと感じます。一人で頑張ろうとするママは、基本的に、”みんなも同じ状況だ、だから自分も自分なりに頑張らないいけない”と考えてしまうので、誰にも受け止めてもらおうとはしません。


毎日ストレスを感じながら悶々と悩むより、状況によっては、病院にかかり、医師やカウンセラーなど専門職の先生に話すことで、自分自身の状態を把握することができます。

 

 


働き方に変化を



心療内科の先生に助言されたのが、うつ症状を軽減していくのに有効な方法は、


「できるところから、自分の回りの環境を変えること」。


ここでの注意は、“できるところから”という点。
いきなり大きな変化を望めない場合もありますし、ほんの少し、一つだけでもどこかを変えてみる、ということがポイントになるそうです。


私の場合、完全に仕事も家庭においてもキャパを超えているところを改めることになりました。

私自身、多すぎる仕事量と、まわりの職員との仕事量の違いに不満が溜まっていたので、そこを変えられるよう上司と調整してみることに。


本気の訴えをした
結果、週5勤務から週4勤務に。保育園通園のための条件を満たしているので、引き続き園には通えます。


仕事量はそれほど変わりませんでしたが、週に1日家事等で調整できる日が増えたので、この体制で様子を見ながら頑張ってみよう。そう気持ちが変わりました。


“これ”ができていたら。“このこと”が叶っていたら。
自分は満足できて、家族ともゆったりとした気持ちで向き合える、と思える。

人により叶えたい希望も、仕事の環境も、家庭状況も異なります。
人とは違う勤務体制を取るのにためらいがある、まわりの目が気になる‥
複雑な思いもあると思いますが、自分の心身を病むより、自分が満足する働き方で成果を出して職場にも認めてもらう。


そのために、職場も自分自身も変わることが大切だと感じています。





今回は、仕事と家庭の両立で心と身体を病んでしまいそうになるワーママが、自分を守るためにできることについて書いてみました。

ものすごく重い内容ですし、これからワーママになる方にとっては暗い話題だったかもしれません。

でも、ワーママになるのが怖い、今の状態で子どもを持っていいのか、といったような、働きながら子どもを育てることを否定する話では到底ありません。


私が伝えたかったのは、
自分がつらいと感じた時はどんな時でも、一番身近にいる家族や色々なサービス、専門家に頼っていいんですよ、ということ。

少しでも多くのワーママが、自分の希望に添う形で、笑顔で働けることを心から願っています。

 

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ABOUT US
高野 七緒
栄養コンサルタント/子育てアドバイザー/ライター。 育休復帰後に時短勤務を続けていましたが、仕事と家事、育児をこなすだけで体力も精神力も限界に。気持ちに余裕を持って子どもたちと関わりたい、そのために自分自身がもっと柔軟に働きたい、と思うように。 家族と自分を大事にするため個を発揮できる働き方へシフト。地方公務員として14年勤務後、食と教育の資格を複数取得し2020年からフリーに。 モットーは、“日々の何気ない食卓を子どもへの財産に変える”こと。