子育ての情報収集どうしてる?ブレない考え方を得るための3つの秘訣

子育てに不安はつきもの。
特に第一子を迎える時は、パパもママも初めてでわからないことばかりですよね。

私も妊娠中から育児本を読み込んで子どもを迎える準備をしていたものの、現実は想定を超えてくる難問ばかり。

人間を育てるのだから、そんな本どおりに進むなんてことはないわけです。

この記事では、
✔︎あふれる子育て情報のどこを見るべきか
✔︎どこから情報収集を行うか
✔︎自分の考えをどうやって育てるか

という点について、私自身が悩んだ経験をもとに、ブレない考え方を得るための3つの秘訣について書いています。

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1.情報の根拠を確認する

こんにちは、献立作りを不要にする栄養コンサルタントの高野( @takano_nao)です。

インターネットが発達してからというもの、検索すればどんな情報も手にできる時代。とても便利になったと思う反面、あふれる情報にグッタリしている方もいるのではないでしょうか。

初めての子育てでわからないことがあったら、すぐにネットやSNSで検索。自分が求めていた解決策がたくさん出てきますよね。

でも。
そのまま信じて大丈夫?‥と思うんです。

ここでは、まずはじめに、科学的データと経験談との付き合い方についてみてみます。

1-1.科学的データは本物?

私が産後に深ーく悩んだのが
✔︎母乳育児の方が心身の発達上良いと言われてるけれど、子どもが満足できるほどの母乳が出ない
✔︎哺乳瓶の消毒を煮沸、薬剤、電子レンジのどれで行うか
✔︎電磁波の影響が懸念される電子レンジを離乳食作りに使うか

ということ。

母乳育児については、“ミルクよりも母乳をあげた方がいい”と雑誌などで頻繁に目にし、産院では助産師や保健師から散々に言われ、産後のつらーい身体にムチを打ちながら昼夜問わないエンドレスの授乳をしていました。

また、生まれて間もない赤ちゃんに安全性は確認されているとはいえ、哺乳瓶の消毒に手軽な薬剤を使って大丈夫か。

離乳食本には電子レンジ調理のレシピがごく普通に載っているけれど、実際に電磁波を浴びた食物を食べて、将来子どもに悪影響が出る確率はどのくらいなのか。

ネットや本などで自分なりに調べては、一体なにが正しいのか、私はなにを信じればいいのか迷う日々
親からの意見も友人からの体験談もバラバラ。
初めての育児が不安すぎて、少し神経質になっていたのかもしれません。


有名な科学誌で根拠が示された、可能性が示されたといった情報が出ると、さもそれが正しいように思えてしまいます。

ですが。
一般的に、実験や検証などは一定の条件のもとで、何らかの制約や仮定があって行われるもの。
そこから導かれる一定の結論を全面的に信頼してよいとはいえない、ことになります。
だからこそ、その一定の結論をどう捉えるか、で非常に悩むんですよね。

この捉え方が情報の発信元となる機関(国際機関、国家、企業、個人)によってバラバラになるため、機関の数だけ解釈の仕方がある、とも言えるわけです。

なので、困った時に目にする育児情報の信憑性を確かめるためにも、次の点に注意して見てみてください。

✔︎どの機関が出したものか(出処)
✔︎どこまで証明されているか(実証)
✔︎何のために書かれた記事なのか(目的)

出会う情報をそのまま信じるのは楽ではありますが、ときに自分を苦しめたり追い詰めたりすることに。

これらの点を確認することで、本当に信じていいものなのか、自分の中に考える材料がたまっていくので、ぜひ試してみてくださいね。

1-2.子育ての経験談は参考程度に

子育ての悩みが出たときに身近に相談できる人がいることはとても大切だと言われています。
悩みを共有しあうことで、自分一人が悩んでいるわけじゃない、という安心を得られますよね。

仲のいいママ友が同じような悩みを持っていて、それを解決できた方法を聞くと、私もやってみよう、となります。
信頼できる人からは具体的な部分を深く聞くことができるし、すぐに試したくなるもの。経験談を参考にする良さもありますよね。

ただ、信頼できるママ友ですが、“ほかの誰かがやっていることが正しいとは限らない”、という視点を頭に置いておくのは必要だと感じます。

“◯◯ちゃんママが良いと言っていた”
“身長を伸ばすために◯◯をたくさん食べている”
“まだオムツとれてないの?◯◯したら簡単だよ”

一人で悩んでいる時に身近な人の意見に頼りたくなる気持ちもありますが、あまりに浸かってしまうと、できていない自分がこれまたしんどい。

子どもは一人ひとり違うので、我が家のペースでいきましょう。



2.多角的に情報収集する

誰でも偏った情報収集はしたくないですよね。
いくら信頼できるといっても、特定の数人からの意見や体験談だけを参考にするのは危険。

なるべく多くの人から話を聞いてみたり、疑問に思うことを自分なりに書籍で掘り下げてみたり。
アンテナを張り巡らすことで、さらに自分の中の判断材料は増えていきます。

2-1.専門家の意見を得る

困ったときにすぐに相談できるのは、通園している保育園の先生、かかりつけの小児科医や看護師、薬局の薬剤師の方々など。
身近な専門家に相談できるというのは心強いですよね。

我が家ではかかりつけの病院と薬局を次のとおり複数もっていて、できるだけ多くの専門家の考えを聞くようにしています。

小児科A:医師・保健師など
小児科B:医師・保健師など
薬局A:薬剤師
薬局B:薬剤師
小児救急:医師・看護師など

もちろん職種によって、個人によって考え方は様々。
医師でも意見が違うことがありますよね。

それでも色んな専門家に定期的に疑問をぶつけていると、押さえるべきところと余白をとって良いところとが見えてきます。

専門的な医学の内容は難しいですが、いざ子どもの体調が急変して初めに対応するのは大抵の場合はママ。
その時のためにも、起こった症状についての原因と対処法の理解を深めておきたいですね。

2-2.書籍で幅を広げる

自分の生活圏で現実に関われる専門家の数は限られますが、専門書なら何人もの専門家の意見に触れることができます。
ネットの情報は読みやすさを考慮してある程度の分量にまとめられているものですが、書籍は十分なボリュームがあるため、議論に深さが出て、より個人の考え方や価値観が色濃く出ていますよね

それに、専門的な内容以外のエピソードや雑談といったものの中にも、著者の捉え方や人間性は現れます。

著者がその仕事に、子どもたちに向き合うために大切にしているもの、仕事観、経営理念、夢といったものも知ることで、その人への信用は作られていくもの。

メディアで話題の方やたまたま本屋で見つけた方、何となく気になる方の書籍をぜひ手にとってみてください。
目にする情報の幅を広げることで、一つの不安が小さな確信に変わります。


3.自分の考えを育てる

これまで見てきたように、ネットや本で調べ、身近な専門家やママ友から情報収集していくうちにたくさん溜まっていく経験値。

次に重要で必要になってくるのが、その集めた知識やデータをもとに自分はどう考えるか、という視点です。
情報収集するだけで終わってしまうと、いつまでも集め続けることになってしまい振り回されてしまいますよね。

先に挙げた、私が過去に持った悩みについて、“思うように母乳が出ない”のは体質によるところも大きく、本人が努力しても解決できないんです。

母乳育児のメリットとしては、
・産後の母体の回復が早まる
・親子の触れ合いにより情緒が安定する
・母体から栄養素と免疫物質が赤ちゃんに移行する
・赤ちゃんのあごの発達が促される

などなど、色んなことが良しとされていますが、当然、母乳育児ができていることだけで全てが決まるというわけではありません。
母乳じゃなくても親子のスキンシップは深められるし、離乳食でしっかり栄養をとって抵抗力をつけることだってできるわけです。

また、哺乳瓶の消毒については、私は消毒後の臭いと薬剤の水滴の残りが気になったので煮沸消毒を選択。
電磁波の健康への悪影響については、長期的な科学的根拠は不十分だということがわかったので、電子レンジは使うけれど使用回数を減らす、というところでバランスをとることに。

このほか、子どもを取り巻く問題として、テレビやスマートフォンなどからの電磁波や使用時間、食品添加物、食中毒、ハウスダスト、睡眠不足、生活リズムの崩れなど多くのことが挙げられていますよね。

全てに完璧を求めるのは不可能ですが、悩みを悩みのまま放置すると辛い子育てになってしまいます。

自分が納得できる考えを育てるには時間も労力もかかるし、ときに面倒だと思うこともあるかもしれません。
ですが。
一度きりの子育て。
自信を持って子どもはもちろん、自分自身に向き合うためにも、ブレない考え方を育てるのはとても大切だなと思っています。



今回は、色んな疑問が出てくる子育ての情報収集について、「あふれる子育て情報のどこを見るべきか」「どこから情報収集を行うか」「自分の考えをどうやって育てるか」という視点を取り上げ、私自身が悩んだ経験をもとに、ブレない考え方を得るための3つの秘訣について書いてみました。

正解のない子育て。
悩みは尽きないししんどいこともあると思いますが、悩めていること自体が子育てに真剣に向き合えているということなんでしょうね。

ぜひ自分なりの情報収集のバランス感覚を身につけて、楽しい子育てにしていきましょう。

(参考文献)
環境省「電磁界に関する調査研究」
厚生労働省「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要」

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ABOUT US
高野 七緒
栄養コンサルタント/子育てアドバイザー/ライター。 育休復帰後に時短勤務を続けていましたが、仕事と家事、育児をこなすだけで体力も精神力も限界に。気持ちに余裕を持って子どもたちと関わりたい、そのために自分自身がもっと柔軟に働きたい、と思うように。 家族と自分を大事にするため個を発揮できる働き方へシフト。地方公務員として14年勤務後、食と教育の資格を複数取得し2020年からフリーに。 モットーは、“日々の何気ない食卓を子どもへの財産に変える”こと。