育休中にやること【パート4】作り置き編

「簡単に作ることができて美味しいものが食べたい」

これは働くママにとって、切実な願いになるのではないでしょうか。

料理が苦手な私が、結婚以降、料理と格闘してきて思うのが、“料理は下ごしらえに一番時間がかかる”ということ。

この記事では、私が仕事復帰の半年前に行った作り置き特訓から得た教訓と、自分なりの作り置きを習慣にする3つのコツを書いています。


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料理は下ごしらえに時間がかかる


少しでも料理をしたことのある方ならわかると思いますが、料理は何といっても下処理に時間がかかります。

料理での一般的な下ごしらえを挙げてみると、

✔︎野菜は洗って必要な大きさにカット
当たり前の工程ですが、数種類の野菜を使う場合には、1種類約5分×4種類=20分かかる計算に。
アク抜きをしたり、みじん切りにしようものならさらに時間がかかります。

✔︎肉魚の下処理
肉の気になる脂身を除く、魚の内臓を取り除くなどの処理をして、必要な大きさに切った後、下味をつけてスタンバイ。

といったことが下ごしらえに当たります。


我が家の場合、大人用と、長男の幼児食、次男の離乳食が重なった時期が10ヶ月程度ありましたが、その時期が人生最大の料理の修業期間でした。
それぞれが食べる食材の大きさや固さ、味付けが異なるため、3種類を用意しなければなりません。

朝から晩までほぼ台所に立っている毎日。
3種類の食事を作っては、子どもたちに食べさせ、食後の食器を洗い、また次の食事を作り始める。その間に自分も立ちながらパパッとご飯&掃除洗濯、買い物を。

毎日同じメニューにするわけにはいかないので、献立を考えるのにも精神力を使います。
この生活のまま、仕事復帰したら、きっと体力も精神力ももたない‥
一番時間がかかっている下ごしらえのやり方を工夫しないと‥と痛感していました。

そんな時、「作り置き」のノウハウに出会ったのです。




作り置きを特訓して結果わかったこと


育児休業から仕事復帰する半年前に、作り置きの料理本を10冊程度買い込んで特訓することに。

まずは、1冊ずつレシピを眺め、調理過程を確認しながら、5〜15分でできるもの、20分かかるもの、30分以上かかるもの、があることを把握。

最初は簡単かどうかにかかわらず、美味しそうなものを順番に作っていきました。

本に書いてある通りの所要時間で作り上げることができるのか、ということを確認することも大切です。

 

また、献立を考える労力を減らしたいと思い、2ヶ月間の夕食メニューをローテーションで回せるよう、ノートに書いていきました。

土日は外食や手を抜いていいご飯にするとして、週5日×4週×2ヶ月=40メニューになります。

1ヶ月のローテーションだと、「この前食べた」という感覚になりそうで、同じものを再度食べても飽きがこない期間を考えて、2ヶ月という間隔にしました。

副菜は2ヶ月のうちに重なってもよかったので、十数種類のメニューで回すことに。

 

このような計画で、週の前半に食べるものは冷蔵で数日持つものを、翌の後半に食べるものは冷凍するものを、前週の土曜日に一気に作り込む特訓を繰り返しました。

 

その結果、次のことがわかりました。

✔︎2〜3時間で主菜副菜合わせて10種類程度作るのは、相当の集中力と体力が要る

✔︎一度作った冷蔵の作り置きを温めなおしたり、冷凍の作り置きを解凍後に調理しても、できたての美味しさには劣る

✔︎多めに作った副菜を1日おきなどで食べると飽きてしまう

✔︎結局、毎日少しは調理することになるので、作り置きの効果を得られにくい



復帰前はそこそこ続けられましたが、復帰後は見事に体力を奪われ、それまでの作り置きのやり方では1ヶ月ももちませんでした。


仕事が休みの土曜日は自分も休みたい
‥と思ってしまい、作り置きのために数時間を料理に費やす気持ちにはなれず‥。

料理ができる人、料理が得意な人が書いているレシピを自分も真似て、というのはどこかの時点で限界がくるかもしれません。

 


自分なりの作り置きを習慣にする3つのコツ



復帰して2ヶ月間の作り置きローテーション作戦は続きませんでしたが、得られたこと、気づいたことはたくさんあります。

それは、“自分なり”に作り置きのコツを体得できたこと。

誰かの真似ではなく、それを参考にしつつも、あくまでも“自分なり”のコツです。

ここ!を押さえておけば、ここ!だけ少し頑張れば、毎日それほど負担なく夕食を準備できる、ということがわかるだけで大きな進歩です。


私が得たコツは次のとおりです。

✔︎何でも少し多めに「作る」「切っておく」

例えば、玉ねぎを切るなら、
・明日の分もまとめて切る
・野菜炒め用と味噌汁用に切り方を変えて多めに切る


肉じゃがや野菜炒めを作るなら、
・明日も食べられるように多めに作る
・別料理に使い回すため、味付けする前に半分の具材を取り置きする

といったことです。

いつもしている作業を少し多く、明日の夕食にも使えるような工夫をしておくと明日の自分が助かります。



✔︎簡単に作れる定番メニューをいくつか持っておく

“簡単に作れる”という部分が肝になってきます。

私にとっての“簡単”のイメージは1品10分以内。理想は5分。
かかる時間がそれくらいでないと、毎日は続けられないと痛感したからです。

朝の準備の隙間時間にちょこちょこと、また帰宅してから使える時間内にぱぱっと、品数を少し増やしたい時にサクッと作れること。

かかる時間への作り手の負担感を下げることがポイント。
数あるレシピの中から、自分が簡単に作れるようになった定番やオリジナルメニューを用意しておくといいでしょう。



✔︎自家製の合わせ調味料のパターンをいくつか持っておく

同じ食材でも味付けによって大きく印象は変わります。
色々なレシピを試しながら、我が家に馴染む味をいくつか作っておきましょう。

お気に入りの合わせ調味料や自分独自の味付けのメモをふせんに書いて貼っておくと、わざわざスマホでレシピを見ながら、という手間を減らすことができます。

作るごとにレシピを見る手間を私は省きたかった。それにさえ時間がかかっているように思えたからです。


毎日毎日味付けに悩まないように、

・何回食べても飽きない味
・定番の味(和洋中)
・シンプル系
・エスニック系

といったように、パターンを見える化しておけば、繰り返し作ることで習慣になります。




今回は、料理が負担に思える場合でも、作り置きを習慣にするコツについて書いてみました。

ご飯作りは毎日続くこと。
毎日続くことだからこそ、にこやかに乗り切っていきたい。

作り置きを経験してみれば、自分なりのコツがきっとつかめるはず。
仕事復帰前の、まだ時間に少し余裕がある時期に作り置きの練習をしておくと、復帰後の生活に間違いなく役立ってくれると思います。

 

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ABOUT US
高野 七緒
栄養コンサルタント/子育てアドバイザー/ライター。 育休復帰後に時短勤務を続けていましたが、仕事と家事、育児をこなすだけで体力も精神力も限界に。気持ちに余裕を持って子どもたちと関わりたい、そのために自分自身がもっと柔軟に働きたい、と思うように。 家族と自分を大事にするため個を発揮できる働き方へシフト。地方公務員として14年勤務後、食と教育の資格を複数取得し2020年からフリーに。 モットーは、“日々の何気ない食卓を子どもへの財産に変える”こと。